商品コード:1330-039[PHILIPS] B.ワルター指揮/ ワーグナー:菅弦楽曲集/「マイスタージンガー」序曲, 「さまよえるオランダ人」序曲 他
商品コード: 1330-039
商品詳細:ワルターはSP時代からワーグナーの管弦楽曲を少しずつ録音していたが、LP1枚全てワーグナー:菅弦楽曲集というものはニューヨークpo.とは録音していない。1959年になって西海岸のコロンビアso.と2枚ほど録音しただけである。恐らく米COLUMBIAからの依頼であると思われる。この3曲は1959年のコロンビアso.との録音で、ベートーヴェンやブラームスの交響曲録音で忙しかった時期の合間を縫っての録音である。スタンスはそれらと同様で良くも悪くもワルターらしさが出た演奏である。コロンビアso.とはもうすっかりなじんだ様子で力のある開放的な音が飛んでくる。コロンビアso.は1957年から開始されたブルーノ・ワルターの録音のための専用オケで、自主的団体グレンデール交響楽団(ハリウッドの映画ミュージシャンがクラシック音楽を演奏するための組織)と構成員などが重複するオケということらしい。完全には一致しないが、ほぼグレンデール交響楽団であるらしい。「ワルターのコロンビア交響楽団はグレンデール交響楽団の変名である」という説さえある。グレンデール交響楽団は、レコード会社によってRCAビクター交響楽団、ハリウッド・ボウル交響楽団、キャピトル交響楽団の変名で録音する場合も多かった。一方、宇野功芳はコロンビア交響楽団について「このオーケストラはロスアンジェルス・フィルの楽員を中心に、ハリウッド在住の団員五十名足らずで編成されたもので、晩年のワルターの録音用に使われた小さいオーケストラである」と、上記とは異なることを述べている。はっきりしない団体であり、録音のたびにメンバーが異なるケースも考えられる。また同じコロンビア交響楽団がニューヨークのオケを指す場合(ニューヨーク・フィルハーモニック、メトロポリタン歌劇場ならびにNBC交響楽団の楽団員)、クリーヴランド管弦楽団の変名(ジョージ・セル指揮に限る)等もあり、紛らわしい団体名である。ワルター指揮で1957年以降の録音の場合、大半が西海岸のコロンビア交響楽団である。モノラルと侮ってはいけない、パワーと自然体を備えた素晴らしい音質で不満に感じることはないだろう。
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