商品コード:1330-036[PHILIPS] H.クナッパーツブッシュ指揮/ ワーグナー:パルジファル(全曲)--「1962年バイロイト音楽祭録音」
商品コード: 1330-036
商品詳細:バイロイト祝祭管弦楽団はバイロイト祝祭劇場で毎年7月から8月に行われるバイロイト音楽祭(Bayreuther Festspiele)において臨時編成されるオーケストラである。バイロイト音楽祭はリヒャルト・ワーグナーのオペラ・楽劇だけを上演する目的で1876年に開幕した。音楽監督は置かれず、その時々の最高のワーグナー指揮者が招かれる。オーケストラのメンバーはドイツ圏各地のオーケストラ団員から集められる。構成傾向は時期によって変わり、ウィーンフィルのメンバーが多かった時期、東独勢中心だった時期など様々である。録音はワーグナーのオペラ・楽劇がほとんどであるが、バイロイト祝祭劇場の定礎式の日にベートーヴェンの交響曲第9番が演奏されたことにちなんで、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮による2種(1951年と1954年)とカール・ベーム(1963年)の指揮による「第九」の3種類の録音がある。編成は『ニーベルングの指環』がない年は6/5管編成(150人余り)であるが、『指環』がある年は7管編成(160人余り)に増強される。最近はオーケストラのメンバーでないドイツの音楽大学の教授なども呼ばれて参加している。バイロイト音楽祭は、リヒャルト・ワーグナー(1813~83)が自分の作品を上演するために創設した音楽祭である。既存の劇場に満足できなかったワーグナーは、次第に自分の理想にかなった劇場を建てたいと考えるようになった。しかしそれは、あまりにも壮大な計画で、なかなか実現しなかった。ところが運良く、ワーグナー作品の熱狂的な崇拝者であったバイエルン国王のルートヴィヒ2世(1845~86)が莫大な援助を行ったことで、バイロイトの地に自らの設計でバイロイト祝祭劇場(the Beyreuth Festival)を建築することができた。第一回の音楽祭は1876年に開かれた。それ以来、何度か中断はあったものの、130年以上にわたってバイロイト音楽祭は、世界中から最高の指揮者と歌手が集まる、ワーグナー・オペラの“メッカ"としての地位を保ち続けている。代々ワーグナーの家系が総監督のポストに就き現在に至っている。クナッパーツブッシュはバイロイト音楽祭の常連指揮者で特に「パルジファル」のスペシャリストとして知られる。1951年のDECCA録音から1951・1952・1954・1956・1957・1958・1959・1960・1961・1962・1963・1964年と、ライブを含めた12回の録音がある。その内、正式にLP化された録音は1951年と1962年の2つである。他はライブ録音としてイタリアMELODORAMやCDで聴くことができるが、やはり音質などの点でこの2つは断トツに良い。1951年から1964年まで、1953年を除いてクナッパーツブッシュは毎年バイロイト音楽祭でパルジファルを指揮した実績がある。1961年に胃潰瘍の手術をした後は座って指揮するようになったそうである。クナッパーツブッシュ(1888 - 1965)が亡くなる1965年のバイロイトのパルジファルはクリュイタンスが指揮し、その翌年からは三年連続でブーレーズが受け持つことになった。キャストも大きく変わり、クナッパーツブッシュがいないバイロイト音楽祭は大きく変わったという。この録音はクナッパーツブッシュが74歳の時期で老いてなお精力的な活動に驚嘆せざるを得ない。
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