商品コード:1330-012b[HMV] P.トルトゥリエ(vc) / バッハ:無伴奏Vc組曲(全6曲)
商品コード: 1330-012b
商品詳細:1960年の名演。これが初回録音で、1983年にデジタルで2回目を録音した。初出は1961年に仏:FALP 696-9(ASDF 217-219)、1971年に英:SLS 798、独:1C 183-10828-30で発売された。カザルス以降の全曲録音では、迫力のシュタルケル、優雅なフルニエ、平明のトルトゥリエと言えるか?一聴の驚きは小さいが、聴く程に味わいを深め、おそらく一生を通じてコンスタントに聴きたくなる本物。演奏者の意志をできる限り排除し、バッハの意志に忠実たらんとした真の名演!多くの方がASDF 217-219のステレオ・オリジナルを希望される気持ちはわかるが当社でも入荷のない激レア盤である。もし出れば最低でも30万円はすると思われる。英国では1971年に3枚組の箱入りで発売された。ステレオで聴ける現実的なプレスはフランス・カラー切手ニッパーレーベルまたは英国のSLS 798の2択となる。どちらを取るかはお好み次第だが録音はフランスである。英国盤はフランス・カラー切手ニッパーレーベルと同時期に発売された。したがって英国に1960年代プレスは存在しない。しかし音質は大変良く、音質に不満はないと思われる。その昔からバッハ:無伴奏Vc組曲のトップグループの一つに挙げられる録音で、今もってその地位に変更はないだろう。初出レーベルは6時に□EMI Made in Gt Britainと印刷され、表コートに箱に入る形。バッハ:無伴奏Vc組曲という曲は一つ、二つの演奏で事足りる曲ではない。様々な異なる演奏から異なるインスピレーションを得ることが出来る曲であるゆえに、複数の異なる演奏に接するべき曲であることに異論はないだろう。全体に地味なトルトゥリエの演奏は最初のインパクトこそ小さいが、聴くほどに味わいが増していく演奏である。強烈な演奏ほど、飽きがくるのが早いのは音楽だけではないだろう。全く押しつけが無く、聴き手に複数の印象を持たせる余地を残した演奏ほど、また聴いてみたくなる演奏ではあるまいか?トルトゥリエのバッハこそ正にそういうタイプの代表ともいえる。このタイプの演奏こそ、複数所有な中で必ず加えるべき演奏であると信じる。
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