商品コード:1330-010t[Electrecord] S.ルハ(vn)/ パガニーニ:Vn協奏曲1番
商品コード: 1330-010t
商品詳細:シュテファン・ルハ(1931-2004)はさしずめルーマニアのズスケといっても過言ではない名手。1931年ルーマニア・カレイ生まれ。クルジュ音楽院でF.バローグに師事。1949年にクルジュ・ナポカのロマーニャ歌劇場の団員となり、1957年同劇場のコンマスとなった。1958年第1回チャイコフスキー国際コンクール第3位。1959年ロン・ティボー・コンクール2位。1964年クルジュ・ナポカフィルハーモニーQt.のリーダー。非常に澄んだ透明度の高い音。モノラル期から変わらず優れたVn奏者。ルハはバリバリ弾くタイプではない。'50年代ヴィルトーゾのようにルバートを使い、しみじみと聴かせるタイプ。実に情緒的な表現をする人だ。忘れ去られた古き良き時代がステレオで再現されたかのようだ。彼の録音はどれも評価が高い。西側に録音はないと思われる。ルーマニアのヴァイオリン奏者はジョルジェ・エネスク、ローラ・ボベスク等、西側に出て知られるようになった名手が多くいるが、シュテファン・ルハは国内に留まった音楽家。日の当たる場所に出ることはなかったが、今やネット時代。祖国で頑張った音楽家にも光が当たる時が来るだろう。何所かジプシー・ヴァイオリンのような雰囲気を持った技巧派名手である!やや細身の音ながら滑らかで清らかな音が美しい。これまで聴いたパガニーニ:Vn協奏曲1番で最も本物のジプシー的雰囲気を感じさせる演奏である。しかしその音楽性は極めて高く、大きな音を出さずとも表情で曲を表現する古名タイプ。西側のヴァイオリン奏者とは明らかに異なるタイプである!
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