商品コード:1331-058p[HMV] ソロモン・カットナー(pf)/ Pf協奏曲/グリーグ, シューマン
商品コード: 1331-058p
商品詳細:ソロモン・カットナー (1902-88) は1956 年後半、ハーバート・ メンゲス指揮フィルハーモニア管弦楽団と協奏曲の録音を行った後、脳梗塞が原因のために左手の薬指および小指が自由に動かないことに気づいた。1951年からベートーヴェンのピアノソナタ全集の録音に取り組んでいたが、結局ピアノ・ソナタ31番の終楽章では指が滑り、一部が欠落して修正されないままであった。結局彼は脳梗塞のために引退を余儀なくされ、全集は未完に終わった。1912年10歳でデビューを飾った。この時のプログラムはベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第3番であり、指揮はヘンリー・ウッドであった。その後チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でロンドンでのデビューを果たした。これらのコンサートの成功から「神童ソロモン」と呼ばれ、以後ファーストネームのソロモンで活動した。ファーストネームのままで活躍したケースは非常に珍しい。これは数少ないステレオ(全部で3枚らしい)の一つである。定番の2曲だが英国のピアノ楽壇に大きな足跡を残したソロモンの重要な録音。EMIといえばギーゼキング/カラヤンが名盤として有名だが、それはEMIでもCOLUMBIA系であり、こちらはHis Master's Voice系列と異なる。しかもステレオ。1956年でステレオ・ヴァージョンがあったとは流石英国レーベル。ソロモンの深い楽曲への洞察に基づく、格調高く古典的、構築的な演奏はギーゼキングとは異なる魅力である。いかにも英国紳士然としたピアノには何時聴いても敬意を示したくなる。ソロモンは「上手いなぁ」と溜息が出るほどに聴かせてくれる。録音が1956年までしかない。これが最後の録音であるか不明だが、最後期の録音であることは間違いない。
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