商品コード:1331-006[Chant du Monde] S.サモスード指揮/ プロコフィエフ:平和の守り
商品コード: 1331-006
商品詳細:プロコフィエフ:オラトリオ「平和の守り」は晩年に病床の1950年に作曲されたオラトリオ作品。スターリン賞を得た。珍しい合唱作品で1918年のカンタータ『彼らは7人』、1939年のカンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』Op.78以来の合唱曲となった。 オラトリオ「平和の守り」が録音されることは殆どなく、初めて目にする方が多いだろう。この最期の合唱曲は最も完成度が高く、プロコフィエフらしい不協和音が殆どなく平和をテーマにした曲である。二人のナレーターが度々登場しロシア語で俳優の様に言葉を挟む。不穏な空気感に包まれると今度は少年合唱が表れ、不思議な展開を見せる。難解な曲ではないが古典派のオラトリオとは一線を画する曲である。ロシア語の響きが効果を上げる曲なので、ロシア人指揮者以外録音はあり得ない。大人の合唱団と少年合唱団があるべき場所で合唱を展開する。少年合唱の途中にボーイ・ソプラノのソロが加わり複雑な展開を見せる。大人の合唱団にはE.ドロハノワ(s)のソロも加わり、ソロ歌手と2つの合唱団、オーケストラが巧みに絡み合いながら複雑に展開していく。プロコフィエフの作曲センスの真骨頂が垣間見える素晴らしい晩年作品である。1950年10月19日モスクワの労働組合円柱の間でサムイル・サモスードの指揮で初演された。すぐ後に同様のメンバーで録音されたと思われる。1965年録音のG.ロジェストヴェンスキーの録音の入荷があったが、これはそれ以前の世界初録音である。MELODIYAのカタログにはない録音らしい。指揮者サムイル・サモスード(1884~1964)は生前のプロコフィエフが最も信頼し、懇意にしていた名指揮者である。サモスードはプロコフィエフのマイナーな管弦楽、声楽作品をWestminster、Monito等に録音している。全て旧ソ連での録音だがそれらが何故かMELODIYAからは未発売である。この「平和の守り」もそれらと同じ録音らしい。サモスードはプロコフィエフ演奏のスペシャリストである。1950年度のスターリン賞第2席を受賞している。作詞はロシア詩人サムイル・マルシャーク(1887-1964)「森は生きている」などで知られる。全10楽章。これらの曲は翻訳版では意味をなさない。サモスード盤かG.ロジェストヴェンスキー盤か選択は2択と思われる。
サモスードの在庫一覧へ