商品コード:1332-038[DECCA] L.マゼール指揮/ シベリウス:交響曲4番, タピオラ
商品コード: 1332-038
商品詳細:マゼール指揮ウィーンpo.によるシベリウス全集の最後の録音となった4番。この4番だけ、ジャケ・デザインが異なる。1968年の発売。DECCA社にとって、初のステレオによるシベリウスの全集であり、1930年パリ生まれのマゼールは若干35歳、全集という大仕事を任され、持てる力の全てを出し切ったという印象。1982年には、ウィーン国立歌劇場の総監督まで上りつめた。シャープな音作りで、HMV系の演奏とはやはり異なる。ウィーンpo.をキリリと鳴らし、シベリウスの雰囲気を出している。マゼールのシベリウスは、比較的早い時期に録音されたので前半の盤にED1が存在するが4番は1968年録音の為ED2が初出となる。4番は1968年の初出。マゼールと侮ってはいけない。ウィーンpo.を振ったSXLの大迫力に胸躍るオーディオファイルサウンドに部屋中が満たされる。これ以前では、SXLでのシベリウスはアンセルメの2/4番しかない。マゼールによりDECCAで初めてSXLで全曲録音が行われた。この4番は1911年に完成した交響曲。少し前から体調の不調に悩まされた折り、検査の結果、腫瘍は良性であると判明したが、予後への配慮から酒と葉巻を禁止されてしまった。この加療生活からシベリウスは死を身近に感じるようになり、この時期の作品には暗闇から微かな光を探し求めるような感覚がつきまとっている。その最も完成された形がこの交響曲第4番である。単純にメリハリも大きかった1番とは大きく作風が異なる。しかしこれも雄大なスケールを持ったシベリウスらしい名品である。B面に配された交響詩「タピオラ」はフィンランドを代表する叙事詩『カレワラ』に登場する森の神タピオの領土を意味する。抽象的なフィンランドの森の雰囲気を表現した作品。交響曲7曲はどれもよく演奏される20世紀の名曲であり、ウィーンpo.の力を借りて、DECCAらしい、すっきりしているが力のある名演である!
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