商品コード:1332-037[DECCA] G.ショルティ指揮/ ベルリオーズ:幻想交響曲
商品コード: 1332-037
商品詳細:ショルティ25周年のSolti DECCA Silver Jubilee Recordings とサブタイトルの付いたシリーズ。アメリカ・イリノイ大学のKrannert Centerにて、1972年の録音。録音技師K.ウィルキンソンの名が。'70年代に入ってから、ショルティはさかんにシカゴso.と録音を重ね、ベートーヴェンの全曲録音まで残した。これはその初期の頃、さすがに'60年前後のウィーンを振った時とは環境が大きく異なるが、DECCA社の大看板を一人背負ったショルティの自信にあふれたオケさばきが見もの。ゲオルク・ショルティ(1912 - 1997)はハンガリーのブダペスト生まれ。1942年 - ジュネーブ国際コンクールのピアノ部門で優勝し、その後ピアニストとしてデビューする。それまで仕事にありつけずにいたショルティだが、この成功によって音楽家として成長が始まる。1947年 - スイスのテノール歌手リヒテクの推薦で、ピアニストとして英デッカと契約を結び、録音活動もスタートしている。この1947年という年こそショルティがDECCAと関わりも持った最初の年である。1958年から始まったジョン・カルショウとのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との「ニーベルングの指環」の世界初となる全曲スタジオ録音で、指揮者としての評価を国際的に著しく高めたことはご承知の通り。そこからショルティの快進撃は続き、DECCAになくてはならない指揮者となっていった。1969年米国シカゴ交響楽団の音楽監督に就任すると、コンサートオーケストラの本格的在任は生涯初ながら、やや停滞が伝えられていたこのオーケストラを数年で立て直し、シカゴ響初の海外公演を成功させる。その活躍は目覚ましいものとなる。当初2年間のコヴェントガーデン歌劇場兼任、1979年からの4年間のロンドン・フィル兼任があったものの、二十数年の在任期間の多くを同団に傾注し、名コンビと謳われた。この録音はDECCAと初の契約をしてから25年目の1972年の節目の録音で、ジャケットには「SOLTI DECCA SILVER JUBILEE RECORDING」と印刷された特別のリリースであることを示している。演目の選定理由は不明だが、ショルティにとって初録音という理由もあったと思われる。やりたい曲を自由に選べる約束でもあったのだろう。1969年にシカゴへ来てからは、低迷してしまっていたこのオケを復活させた功績が知られて、シカゴ市民に熱狂的に迎えられ、「シカゴはギャングの街からオーケストラの街になった」との評もあった。この録音は1974年グラミー賞を受賞したらしい。シカゴ交響楽団とは1回録音しただけの幻想交響曲。1950年代から名演が数ある名曲である。したがって、この録音をトップグループとは言えないが、万人に受け入れられる良くできた演奏だと思われる。1972年時点ではダイナミックであり、締まったシャープな音で悪くない演奏。
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