商品コード:1332-031p[DECCA] G.ショルティ指揮/ スッペ:序曲集/軽騎兵, 詩人と農夫, ウィーンの朝 他
商品コード: 1332-031p
商品詳細:1951年4月にG.ショルティはロンドンpo.と全く同じ4曲のモノラル録音を行っている。これは1959年5月ウィーンでのウィーンPo.との2回目録音となる。「指環」の録音開始の5年ほど前、まだショルティはマイナーな指揮者の一人だった。DECCAと契約していたとはいえ、古典派やロマン派の大作は回って来ない。しかしここで聴ける優雅さからは、将来へのスター性を感じさせるものがある。この時期ショルティはフランクフルト歌劇場o.の音楽監督をしており、オペラへの理解も深かった。そのあたりをカルショウが買った? スッペらしい陽気さとロンドンpo.の弦の格調の高さがうまく合った秀演。「指環」の録音後にはもうこういった軽いオーケストラ作品の録音はしていない。「指環」の前と後で指揮者としての扱いが変わった事を如実に物語る事実である。1958年に既に「ラインの黄金」を録音しており、「指環」のプロジェクトは始動を始めていたのだが、1965年までかかって「指環」が完結するこの「ラインの黄金」が予想外の人気があったようでDECCAはショルティをメインの指揮者に据える決意をしたと思われる。ウィーンpo.とは「ラインの黄金」で共演したものの、まだ完璧な信頼関係は出来上がっていない状態であったと思われる。そこでスッペの序曲集という軽めな作品で親睦を増してもらい、「指環」の残り3曲を円滑に進めたいとプロデューサーのジョン・カルショウが考えてもおかしくはないだろう。ショルティ/ウィーンpo.にとって最後の軽量級録音となったのがこの録音と思われる。ウィーンpo.にとっても「指環」の全曲録音は負担が大きい。それを成功させる為に組んだ緩衝材のような演目ではなかったか。それでもウィーンpo.の仕上がりは素晴らしく、最高レベルの演奏が仕上がった。手合わせ録音としては出来過ぎな内容!
ショルティの在庫一覧へ