商品コード:1333-054[PHILIPS] ボザール・トリオ / シューマン:Pfトリオ2番, ラヴェル:Pfトリオ イ短調
商品コード: 1333-054
商品詳細:ボザール・トリオは1955年に米国で結成された団体である。活動は長く、録音も1950年代モノラル期からデジタル期まで30年以上に及ぶピアノ・トリオである。弦楽四重奏団と比べると常設のトリオの数は非常に少ない。それはヴァイオリンとチェロ、ピアノという、ごくありふれた楽器ですぐに編成が可能な為だろう。しかしボザール・トリオのような高い質の演奏に至ることは簡単ではない。初代メンバーは、リーダーでピアニスト:メナヘム・プレスラー(変わらない)、ヴァイオリン:ダニエル・ギレ(1955~1968)→イシドアア・コーエン(1968年~)→イダ・カヴァフィアン(1992年~)→ユンウク・キム(1998年~)→ダニエル・ホープ(2002年~)と変遷するがLP期はダニエル・ギレとイシドアア・コーエンの二人である。チェロ:バーナード・グリーンハウス(1955-1987)→ピーター・ワイリー(1987年~)→アントニオ・メネセス(1998年~)でLP録音の殆どはグリーンハウスである。初代メンバーは3人ともそれぞれソリストとして録音活動を行っているが、トリオ演奏では必ず集合する大物メンバーである。PHILIPS時代のステレオ録音は初期がプレスラー/ギレ/グリーンハウスで後期はプレスラー/コーエン/グリーンハウスという構成である。この録音は1970年なので後期メンバーでの録音。LP期に於いてはこのように安定していて更に大半のメジャー作品を録音していることから、特殊な曲を除きボザール・トリオを選べば間違いのないトップランクの選択となる。あのモーツァルトのトリオでもステレオではボザール・トリオをトップとする声は多く、賛成である。ピアノ・トリオは弦楽四重奏曲とはまた異なる大きな音楽世界を持つだけに決定盤があるということはありがたい。曲を掘り下げたい場合、まずボザール・トリオを聴いて、そこから他へ冒険してみるのが良い方法と思う。あるいは先ヘ進まずともボザール・トリオがあれば一つ終わりと考えても悪くない。室内楽ファンにはなくてはならない団体である。どれも彼らなりの美学にあふれ、よく練り上げられたバランスの上に成り立っている。ラヴェルは'50年代名人達の演奏とは異なるが、ステレオとしては最上級と思う!1966年録音。
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