商品コード:1333-047[PHILIPS] L.ホカンソン(cemb) / テレマン:Cembのための幻想曲(全36曲~12曲)
商品コード: 1333-047
商品詳細:テレマンはな楽器のための幻想曲(ファンタジー)を書いている。最も有名な曲は無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV 40:14-25。次に無伴奏フルートのための12の幻想曲TWV 40:2-13もランパル等により取り上げられている。近年再発見されたヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲 TWV 40:26-37も存在する。しかしあまり知られていないが鍵盤楽器のための幻想曲も存在し、チェンバロのための36の幻想曲TWV 33:1-36である。全曲録音はLPでは3枚以上必要となり、初の全曲録音は1971年ジョセフ・ペイン がVOXに入れたSVBX 5447(1973年発売)である。このLPも最初の12曲+2曲で全集ではない。当時LP3も使って全集を発売することは経済的に現実性がなかったのだろう。従って当LPは曲の紹介程度の認識であったと思われる。数が多い為、12曲で区切って第1巻/第2巻/第3巻としてしているようである。ここでは第1巻の12曲と第2巻~7/8番の2曲の計14曲を収録している。テレマンはCembのためのソナタ作品を作曲しておらず、この曲が唯一のCembソロ作品となる。CD時代になって数種の全集録音が発売されるようになった。1960年代中期の録音である当LPが時代の先駆けであったことは確かである。演奏のレナード・ホカンソン(1931-2003)は米国メイン州ヴィナルヘイブン生まれの鍵盤奏者。18歳の時にフィラデルフィア管弦楽団と共演しデビュー。大学院卒業後はアメリカ陸軍に徴兵され、1955年12月、ケンタッキー州フォートキャンベルの第11空挺師団バンドの一兵卒として演奏した。その後、ドイツのアウクスブルクに配属された。アルトゥール・シュナーベルの最後の弟子の一人である。彼はヨーロッパで早くから演奏家として認められ、オデオン・トリオの創設メンバーであり、室内楽奏者としてはフェルメール四重奏団、セント・ローレンス四重奏団、アンサンブル・ヴィラ・ムジカ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ウィンド・ソリストなど団体のメンバーとして多くの室内楽に参加した。ハイドンのソナタ、モーツァルトの協奏曲、ブラームスの間奏曲、エディット・パイネマンとのシューベルトのヴァイオリンとピアノのための全集、2001年にホカンソンはインディアナ大学の名誉教授となったが、2003年3月21日にインディアナ州ブルーミントンで膵臓癌のため亡くなるまで、同大学でソロピアノ、室内楽、ドイツ芸術歌曲のクラスを教え続けた。PHILIPSではブランデンブルク協奏曲、テレマン:聖マルコ受難曲、テレマン:マタイ受難曲などの録音に参加している。リートの伴奏も多く、録音は膨大な数に上る。ここではチェンバロソロというホカンソンには珍しい録音となった。古参奏者としての貫禄を見せる安定した演奏で楽しめる。
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