商品コード:1333-022[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮/ バルトーク:弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽 , ヒンデミット:交響曲「画家マティス」
商品コード: 1333-022
商品詳細:バルトークが1960年11月、ヒンデミットが1957年11月のどちらも2回目のベルリンでのモノラル/ステレオ録音。「画家マティス」は、ヒンデミットのオペラの一つで、7幕からなるが、それとは別に、交響曲「画家マティス」という曲があり、オペラの素材を再構成する形で並行して作曲された。ヒンデミットといえば、無調性の現代曲が連想されるが、この曲は、ドイツ・ロマン主義の空気が濃厚に残っており、誰にも聴きやすいだろう。初演はオペラに先立って、1934年3月にヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われた。この初演は結果的にヒンデミット事件のきっかけにもなった。カラヤンはバルトークにも古くから取り組んでいる。「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」は1936年のバルトークの代表作の一つ。一般的に『弦チェレ』と略される。パウル・ザッハー財団の委嘱で作曲された。当初「弦楽器のための音楽」と題されたこの曲は1937年1月21日にザッハーが指揮するバーゼル室内管弦楽団によりバーゼルで初演された。日本初演は1939年5月10日にヨーゼフ・ローゼンシュトック指揮の新交響楽団により行われた。その題名が示すように、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ)、打楽器(木琴、スネア付きドラム、スネア無しドラム、シンバル、タムタム、バスドラム、ティンパニ、チェレスタ)、そしてピアノを用いる。チェレスタは鍵盤楽器の一つ。パリの楽器制作家オギュスト・ミュステルが発明し、1886年に特許を得た。外観はピアノに似ているがフェルト巻きのハンマーにより、共鳴箱付きの金属音板を叩いて高音域を発生させる楽器。この鍵盤により、鍵盤楽器に分類される。カラヤンはどちらもフィルハーモニアo.とモノラル期に英COLUMBIAに録音していて、ベルリンpo.との当録音は2回目となる。その後DGGで更に再録音している。カラヤンは1858年10月にDGGと録音契約を、同年12月にはDECCAとも録音契約結んでいる。しかし身柄はまだEMIにあった為ベルリンで行われた録音にはEMIのプロデューサーであり、カラヤンを育てた恩人であるウォルター・レッグが立ち会っている。しかしカラヤンの気持ちは既にドイツにあり、「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」がウォルター・レッグとの最後の録音となってしまった。それが原因でカラヤンはEMIを去ることになる。1970年になって再びEMIとの間に新たな録音契約を結ぶことになるが、これが当時EMIでの最終期の録音となった。カラヤンはこの2曲に思い入れが強かったようで何度も録音している。カラヤン節と評されるレガートを多用した流麗な演奏がここでも聴くことができる。ベルリンpo.を振るときに特に顕著に見られるようである。この録音がその始まりの時期に当たる。
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