商品コード:1334-064[EURO SON] O.ガータンローブ(pf) / ドビュッシー:2つのアラベスク , 映像 第2集(全3曲) 他
商品コード: 1334-064
商品詳細:まだ誰も知らない大物ピアニストがいる。オデット・ガータンローブ(1922-2014)はパリ生まれのユダヤ系フランス人のピアニスト、音楽教師、作曲家。英国人の両親を持ち、両親は1927年フランスに帰化している。9歳でパリ音楽院に入学し、マルグリット・ロンのクラスに入る。 オリビエ・メシアン、アンリブッサー、ノエル・ガロン、ダリウス・ミルハウドらに音楽を学び、1948年に「調和、フーガ、対位法」でローマ・プレミアグランプリを受賞した。最初のガブリエル・フォーレ国際コンクールで優勝。その後、ラザール・レヴィとイヴ・ナットの下でピアノのテクニックを完成させた。フランス国立放送(ORTF)の番組でドビュッシーの連続演奏を行った才女である。フランスではその栄誉は知られた存在だが、あいにく録音に恵まれず殆ど忘れられた存在だった。1959年、彼女はパリ音楽院の教授に就任した。フランス国内では主要オーケストラとソリストとして演奏しているが演奏家としての活動より作曲家として多くの時間を費やした。特に小室内アンサンブル、ピアノを使った楽器、ソロピアノのための作品を作曲している。パリ音楽院での試験の為にも作曲している。1954年頃彼女はアンゲルブレシュトとクロード・ドビュッシーのピアノ作品を録音した記録がある。SP発売されたのかは不明。1955年にはサル・ガヴォーでバッハ、ドビュッシー、シューマンなどのリサイタルを開いている。1980年代に入るとパリ音楽院を退職し作曲に専念、多くの作品を発表した。音楽教育協会(APFM)の創設者、兼会長である。録音が極めて少ない為に日本では完全に無名のまま。この録音によりガータンローブの功績が明らかになることを願う。本盤は1962年のモノラル録音で、ORTF系の放送音源の可能性が高い。1114号で紹介したマリー・テレーズ・フルノより5歳若く、しかもフルノより芸格は上と見た。ドビュッシー演奏における完全なお手本的演奏であり、教授が生徒に教える際にこのような手本を聴かせたのではと思えるプロの奥義をまとった演奏である。レコードとして聴くことができる最高ランクの演奏だろう。ドビュッシー本人の演奏に最も近いと想像される。商用レコードではないためジャケットに関しては仕方がない。本物のお宝!
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