商品コード:1334-060[CONTREPOINT] A.ヤンボル(pf) V.アイタイ(vn) J.シュタルケル(vc) / ベートーヴェン:Pfトリオ「大公」
商品コード: 1334-060
商品詳細:ヤーノシュ・シュタルケル(1924- 2013)はハンガリー、ブダペスト生まれのチェリスト、音楽教育者。7歳でブダペスト音楽院に入学を許されるほど、幼い頃からその天賦の才能を発揮した。音楽院ではアドルフ・シッファーに師事した。1945年にブダペスト国立歌劇場管弦楽団およびブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。また、ピアニストのジェルジ・シェベークらとピアノ・トリオを結成し活躍した。フランス滞在中20枚ほどSPレコードを録音したが、その中の1枚コダーイの無伴奏チェロソナタが1948年のディスク大賞 (Grand Prix du Disque) を獲得した。1948年、アンタル・ドラティの招きでシュタルケルはダラス交響楽団の首席チェリストに就任した。この時には、アメリカへの移住を既に決意していたという。翌1949年にはフリッツ・ライナーの招きを受けて、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストに就任。1953年ライナーがシカゴ交響楽団に移るのに伴って移籍、1958年まで在籍した。渡米直後、シュタルケルは、オーナーがハンガリー人だという理由でPERIOD(ピリオド)という小さなレーベルと契約した。1950年このレーベルで録音したコダーイの無伴奏チェロソナタでセンセーションを巻き起こし、1952年頃まで数点の録音を行った。PERIOD時代こそシュタルケルの原点といえる。1951年頃にはA.ヤンボル(pf)V.アイタイ(vn)の3人でモーツァルトのピアノ・トリオ全曲録音を行った。LPによる世界初の全曲録音と思われる。日本でも「松ヤニの飛び散るのが聴こえるような音」という名フレーズを生んだことでも有名なバルトークの二男、ピーター・バルトークが行ったと思われる録音である。おなじ頃に3人はベートーヴェンのピアノ・トリオの録音も行ったがベートーヴェンは「大公」の1曲だけではないかと思われる。フランスでは初期のPERIOD音源の窓口となったCONTREPOINTというマイナーレーベルがあり、CONTREPOINTから出た現物が今回初めて入荷したので興味を持って聴いたが音質はNIXAに近く、やや華やかな印象を持った。PERIODと異なり落ち着いた音質である。とにかく派手でダイナミックな音が良い方には迷うわず米国PERIOD初期盤をお薦めする。CONTREPOINTは最も希少な1950年代プレスだろう。
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