商品コード:1334-035[ERATO] M.C.アラン, L.F.タリアヴィーニ(org) / ソレール:2Orgのための6つの協奏曲
商品コード: 1334-035
商品詳細:作曲家アントニオ・ソレール(1729 - 1783)はアントニオ・ソレール神父の通称で知られる。スペイン・カタルーニャのウロト出身。6歳でオルガンと作曲の勉強を始め、モンセラート修道院の聖歌隊員に加わる。1744年にセオ・デ・ウルゲル大聖堂でオルガニストと副助祭に任命される。後に、ジェイダ(Lleida)とエル・エスコリアル修道院の付属礼拝堂指揮者に任命された。23歳から54歳までマドリッド近郊のエスコリアル修道院で一介の聖職者として過ごした。禁欲的な環境の中で、500曲以上の作品を残した。これらのうち150曲が鍵盤楽器のためのソナタであり、その多くは、スペイン国王カルロス3世の王子で教え子のドン・ガブリエルのために作曲されたのだと信じられている。ソレールの肖像は存在しない。最も有名な作品は、鍵盤楽器のためのソナタであり、ソレールが師事したと言われているドメニコ・スカルラッティの作品に匹敵する。「2台のオルガンのための6つのコンチェルト」は、非常に優れた作品であり、今でもレパートリーを生き延び、頻繁に録音されている。代表作とされるチェンバロのための「ファンダンゴ」は、現在では果たして真作なのかと疑う意見も出されている。この録音ではマリー=クレール・アランとルイジ・フェルディナンド・タリアヴィーニの2人がオルガン・ソロで、2台のオルガンの協奏的な作品ゆえに協奏曲とされるが伴奏オケは存在しない器楽作品である。確かにバッハなどのオルガン曲とは全く発想の異なる曲であり、協奏曲と呼ぶに相応しい曲想である。録音はイタリアのボローニャのマッジョーレ広場にある大聖堂であるサン・ペトロニオ大聖堂。 1390年のゴシック様式で地域のランドマークになっている。内部には祭壇を挟んで左右に向かい合う二つのオルガンが備えられている。左側にあるオルガンは、イタリアに現存するオルガンで演奏可能な最古の楽器でトスカーナ出身のLorenzo da Pratoが 1471-1475にかけて制作したオルガン。1974-1982年に修復され、現在に至る。右側にある、もう一つのオルガンは1596年Baldassarre Malamini作。向かい合う2つの大型オルガンを備えた教会は多くはない。ここで録音されたのはそういう理由だろう。この壮大なオルガン作品を味わうに不足はない。尚ERATOのステレオであるSTE***シリーズは高音質ではあるがDECCAのSXLシリーズとは根本思想が異なるので理解された上でご購入されたい。全てのSTE***シリーズに言える事であり、音質の前に音楽があることを熟知しているフランスの良心でもある。
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