商品コード:1334-030[ERATO] H.フェルナンデス, G.レイモン(vn)/ ルクレール:Vn協奏曲集(4曲)
商品コード: 1334-030
商品詳細:ERATO発売初期、LDEより前のDPナンバー。これはSerie des Discophiles de ParidというDPで始まるシリーズでほんの数点発売されただけで終了した。1950年代初期の録音・発売。プレスもカマボコになる前の溝付フラットレーベル。このプレスはRIAAカーブの前で音圧が高く、暴れ馬のような音を出すが、アンプで調整すれば、すごい迫力で再生できる。ステレオカートリッジでも十分に鳴り切る程のハイレベル録音。2000年以前は、数万円以上の価格だった。未だ1万円程度の価格が普通らしい。演奏はバロック様式の確立された直後でノンヴィブラートに徹したフェルナンデスは、ロマン派奏法との違いを際立たせている。ERATOは発足当初からロマン派のメジャー・ヴァイオリン協奏曲は録音せず、バロック作品に特化したヴァイオリン協奏曲だけに絞ったレーベルだった。また自社工場を持たないフランス最大のレーベルだった。DPで始まる番号はLDEシリーズ以前のシリーズで1950年代初期に僅かに存在するだけの希少番号!ヴァイオリンのユゲット・フェルナンデスの生まれ年は不明だが、スぺインにルーツを持つ家系のフランス生まれと思われる。1950年代中期にはERATOのモノラル録音があり、早い段階でERATOのバロック作品に無くてはならないヴァイオリン奏者となった。世のヴァイオリン奏者はまだまだSP時代のロマンチックなスタイルを継承しており、ヴィブラートをタップリきかせた演奏を人々も求めていた。そんな時代に突然ノン・ヴィブラートでクールに弾くスタイルのフェルナンデスが現れた。ERATOはバロックにも力を入れ始めた矢先であり、フェルナンデスのスタイルはこれからERATOが目指そうとした世界感とピッタリ一致したのだろう。当時全く無名の女性奏者を抜擢した。指揮のパイヤールも同じ考えだったに違いない。そこでERATOの目指すスタイルに人選が合致し、両者は度々録音を行っている。また1959年にスタートしたJardin Des Artsシリーズ(Garden of Artsシリーズ)の第1号に起用された。最初の数枚は間違いなくアンドレ・シャルラン事務所による録音である。この録音はアンドレ・シャルラン本人の録音と思われる。フェルナンデスの発音はエルナンデスではなく、フェルナンデスまたはフェルナンデズが正しい。4曲中フェルナンデスは1/4曲目と担当。2/3曲目はジェルメーヌ・レイモンが担当した。ジェルメーヌ・レイモンにつては詳細不明。当番号の初出盤である青白にSerie des Discophiles de Parid印刷の特殊レーベルは1954年の第1回刷りのみ存在の超希少レーベル!状態の良いプレスは殆どなく、滅多に見ることはない!
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