商品コード:1337-013[SAGA] S.スタリク(vn) K.ギルバート(cemb) / バッハ:Vnソナタ1, 2, 3番 他
商品コード: 1337-013
商品詳細:バッハのヴァイオリン・ソナタが4曲入るLP。A面2曲にはBWV番号があるのだが、B面2曲には調性しか表記が無く、演奏から調べた所、2曲目のト短調は通常フルート・ソナタとして演奏されるB.1020であることがわかった。この曲は今日では偽作とされており、諸説があるが、次男のエマヌエル・バッハの作品というのが有力らしい。この作品には「ヴァイオリンとチェンバロのソナタ」と書かれている筆写譜も存在するらしいのでヴァイオリン・ソナタとして演奏されてもおかしくはない。1曲目のヘ長調はA面同様Vnと通奏低音のためのソナタ2番に該当するB.1022である。同一シリーズの曲であるにも関わらず、A面のみBWV番号を表記し、B.1022はヴァイオリンとシュピネットのためのソナタと表記し、BWV番号なしという表記には違和感を覚えるが、LP時代にはよくあることなので、今回4曲とも現代の曲名で表記した。ヴァイオリンのスティーブン・スタリク(1932-)はカナダのオンタリオ州トロントでウクライナ系両親の下に生まれた。トロント王立音楽院とニューヨークで アルバート・プラッツに師事し、ヴァイオリンを学んだ。1956年にジュネーブで開催された国際音楽コンクールでサルヴァトーレ・アッカルドに次ぐ準優勝者となった。1956年ロンドンで開催されたカール・フレッシュ国際コンクールで準優勝した。優勝はチェコのラディスラフ・ヤセク。1957年から1960年まで、サー・トーマス・ビーチャム率いるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団で史上最年少の24歳でコンサートマスターとなり、ストラッド誌から「コンサートマスターの王」の称号を得た。その後、1960年から1963年までベルナルト・ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターを務めたほか、1963年から1967年までジャン・マルティノン指揮、シカゴ交響楽団、1982年から1987年までアンドリュー・デイヴィス指揮、トロント交響楽団のコンサートマスターも務めた。スタリクはこれらのオーケストラと標準的なレパートリーから多くのヴァイオリン協奏曲を演奏した。教育者としてはアムステルダム音楽院、ノースウェスタン大学、シカゴのアメリカン音楽院で教鞭を執った。1968年から1972年までオハイオ州のオバリン大学音楽院で最年少の教授となった。メジャー路線で活躍したヴァイオリン奏者だがリーダー録音が非常に少ない。これは数少ないスタリクのソナタ録音で1963年頃の発売である。
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