商品詳細：全4巻合計約220曲の小品が27のオルドル (ordre) と称する組曲を構成している。フランソワ・クープラン(1668-1733)のクラヴサン曲はアルマンドやクーラントといった組曲の代表的舞曲よりはむしろ、人名、風俗、自然、感情といった類の優雅で象徴的な題名を持つ描写的な作品が多くを占めている。父親のシャルル・クープラン (1638-1679) はルイ・クープランの弟であり、1661年からはルイの後任としてパリのサン・ジェルヴェ教会のオルガニスト。バッハに代表されるドイツバロックとは全く異なる語法で発展したフランスバロックを代表する作品群がこれらクラヴサン曲集である。僅か11曲でクープランの音楽が理解できる優れた録音である。ドイツバロックに偏った日本人にこそ聴いて欲しいフランスバロックを集約した1枚である。バッハの名演も残すR.ヴェイロン・ラクロワが見事にフランスの心を弾き分けて見せる。

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