商品コード:1339-016[Pathé-VOX] G.ノヴァエス(pf) / モーツァルト:Pfソナタ11番K.331, 15番K.545, 5番K.283, ロンドK.511
商品コード: 1339-016
商品詳細:ギオマール・ノヴァエス(1895-1979)はブラジル生まれの女性ピアニスト。20世紀の最も偉大なピアニストの一人に数えられている。1909年14歳でにパリ音楽院においてイシドール・フィリップに師事。同年パリ音楽院の外国人枠が2名しか空きがないところに、志願者が387人も殺到した中での快挙であった。1910年シャトレー管弦楽団とパリ公式デビューを果たした。1915年にエオリアン・ホールにおいて米国デビューを果たした。まだ19歳のことである。「ニューヨーク・タイムズ」紙の評論家リチャード・アルドリッチは「神に愛でられたピアニスト」と名付けた。ノヴァエスの音色や繊細な調子は、19世紀ロマン派の偉大なピアニストを連想させる。演奏技巧はしなやかで、頑張りを必要としていないなど無理のない自然体を奇跡的に会得したピアニストだった。録音はショパンが多いが、レパートリーは広範囲で、ベートーヴェンやシューマンなどを好んで演奏した。1920年代にはピアノロールへの記録だけでなく、RCA社に沢山のSP録音を残したが、最も精力的に録音したのは1950年代にVOX社に在籍した時期である。これは唯一のモーツァルト・ソナタ集で欧州からもリリースされた。ノヴァエスのピアニズムはそのままモーツァルトにピッタリで、広いレパートリーを誇る中でもモーツァルト弾きと認められたピアニストに負けないモーツァルト弾きといえるレベル。この時期にソナタ全集を残していたらレコード地図は大きく変わったことだろう。それでも主要ソナタ3曲とロンドを録音したことはモーツァルティアン及びピアノ愛好家にとっては大きな恵みである。優雅でありながらパワーもあり心憎い演奏である。何よりリズム感がモーツァルト弾きそのものである。
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