商品コード:1341-053[CALLIOPE] O.スティスカル指揮/ ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ, バガテル(ミニアチュア)
商品コード: 1341-053
商品詳細:アラン・ブルフロワが振ってCALLIOPEに録音が多いチェコスロバキア室内管弦楽団プラハをここではオトカル・スティスカルなる指揮者が振った録音。実はチェコスロバキア室内管弦楽団プラハは1957年オトカル・ステイスカルにより創設された団体でプラハ室内管弦楽団とは全く別の団体である。プラハ室内管弦楽団は1951年にプラハ放送交響楽団のメンバーを団員として設立されたが、1965年にプラハ放送交響楽団の活動から独立する。指揮者を置かないオーケストラとして知られるが、稀に指揮者を置いての演奏も行う。チェコスロバキア室内管弦楽団プラハはSUPRAPHONへの録音は少なく、大半がCALLIOPEへの録音という異色の室内管弦楽団である。オトカル・ステイスカルは1991年に亡くなるまで音楽監督を務めた。指揮者アラン・ブルフロワはフランス人でフランスでのCALLIOPE録音の時だけ指揮を執るのではないかと思われる。これもフランスでの録音だがパリではなく、イル・ド・フランス・オワーズ・Chiry-Ourscamp・シトー会修道院、しかも曲はドヴォルザークなので、創設者であり音楽監督であるオトカル・スティスカル自ら指揮を執ったものと思われる。自国の音楽は正しく伝えたいという信念を感じる。弦楽セレナーデOp.22はチャイコフスキーやエルガーがそれぞれ作曲した弦楽セレナーデと合わせて「三大弦楽セレナーデ」の一つとして数えられる。ドヴォルザークが33歳だった1875年5月に11日間という短い期間で一気に書き上げられた曲で、スラブ的な民族色が特長的でホ長調で始まる明るい親しめるメロディーが印象的な味わいのある佳作。誰の耳にも残る美しい曲に違いないが、全5楽章の長さが災いしてか録音は多くない。これは1976年11月録音で音質も良いCALLIOPEだけにこれを本命としても良いと思われる本場の演奏である。滅多に録音を残さない創設者、スティスカルが自ら指揮した秀演である。SUPRAHONからは出ていない。B面バガテルOp.75aについて、ヴァイオリンとピアノのためのロマンティックな小品Op.75(全4曲)はVn奏者のレパートリーとして知られ、録音も多い。実は「バガテル」、正式には弦楽三重奏のための「ミニアチュール」が原曲でこの曲から編曲されたのがロマンティックな小品(全4曲)である。ドヴォルザークは後に三重奏版の存在をすっかり忘れてしまい、先にロマンティックな小品Op.75を発表した。原曲の弦楽三重奏のためのミニアチュアール(バガテル)は1938年になって再発見され、初稿である弦楽三重奏曲の「ミニアチュール(あるいはバガテル)」Op.75aが出版されたのは、ようやく1945年、チェコの出版社からであった。このような経緯から初稿の演奏は未だに殆ど行われていない。オトカル・スティスカルはこの弦楽三重奏曲を室内オーケストラ編曲で録音している。指揮者オトカル・スティスカルは日本では無名だが優れた室内管弦楽団の指揮者である。
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