作品名：ドヴォルザーク:交響曲9番Op.95「新世界より」～第1楽章 Adagio - Allegro Molto--第2楽章 Largo--第3楽章 Molto Vivace-- | --第4楽章 Allegro Con Fuoco, 演奏会用序曲「オセロー」Op.93

レーベルタイプ：【英国でのステレオ・オリジナル(テスト盤)】---ピンク青/黒外周ストロボ溝(テスト盤), ED2相当, 12時にMade in England Factry Sample, センターホール上にSTEREO, グルーヴガード厚, 表記されたレコード番号:SXL.6291(番号・曲名とも手書き), Rights Society:記載なし, Ⓟなし, TAX Code:J/T(1968年11月～1973年4月を示す), スタンパー/マトリクス:ZAL 7630-7W/ZAL 7631-6W (ストレート小文字スタンパー・DECCAタイプ), DECCA規格の英国録音ステレオ製造を示すZAL-**で始まりレコード番号を含まない専用マトリクス使用, マトリクスのWはHarry Fisher (ハリー・フィッシャー)のカッティング担当を指す, 補助マトリクス(3時):B/B, 再補助マトリクス(9時):1/1, 1960年頃のスタンパーを用いた1967年頃の製造分, 旧番号存在せず, ED1レーベル存在せず, ED2レーベルの最初期分のテスト盤, これより古いレーベル存在せず, 最古レーベル・最厚プレスである, 更に古いマトリクス存在する(1W-1Wが最古なのでテスト盤は複数あり), これより古い3時存在する, カッティング担当の前任者:なし, モノラル存在する, RIAAカーヴである, 英DECCA音源の英DECCA制作プレス, 工場:Decca Record Co. Ltd., Pressing Plant, UK., ステレオ・オリジナル(7W/6Wのテスト盤), original for stereo

ジャケット：【英国でのステレオ・オリジナル】---表コートペラ, 2時に黒ベース□ DECCA(白文字), 表記されたジャケット番号:SXL 6291, 背文字:あり(黒色・クリーム背景・上下絞り), ⓅなしⒸ1967, ジャケ裏年号:なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが当ジャケットと思われる), 製作:The Decca Record Company Limited. London., 印刷:James Upton Ltd. London & Birmingham, これより古いステレオ・ジャケット存在せず, ステレオ・オリジナル, original for stereo

トピックス：1966年11/12月ロンドン・Kingsway Hall, London・でのモノラル/ステレオ録音, 録音技師:不明, プロデューサー:Ray Minshull, 編集/カッティングマスター:Harry Fisher, 1967年The Decca Record Company Limited. Londonによりコピーライト登録・同年DECCA:LXT 6291/SXL 6291(当装丁)にて初リリース, 1963～70年のドヴォルザーク:交響曲と管弦楽曲全曲録音の一つ, 1961年3月22-24日にウィーンpo.との初回録音あり(ステレオ・超高額), これはステレオ・オリジナルで7W/6Wのテスト盤, 各マトリクスごとにテスト盤は存在する・これまで1W-1W/3W-2W/4W-3W/8W-7Wを確認している, ウィーンpo.との初回より劣るとはいえ第一級の演奏・録音であることは事実, 1W-1Wのテスト盤は高額と思われるがそれより安価とした, 1961年初回録音のウィーンpo.とは例外的な録音とみるべきだろう, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★★

商品詳細：イシュトヴァン・ケルテスは、1929年ハンガリー生まれ。1953年からブダペスト国立歌劇場o.の指揮者となるも'56年ハンガリー動乱でG.シフラと共に独に亡命。ケルテスはDECCAに見込まれて次々に録音。ウィーンpo.と入れた「新世界」は今では10万円では買えない人気盤。代表作が首席を務めたロンドンso.とのドヴォルザーク全集であることはよく知られている。1972年テル・アビブの海岸で高波にのまれ亡くなった。ケルテスは、1965年～1968年までロンドンso.の首席指揮者を務めており、ドヴォルザークの交響曲については、1962年2月に全集録音がスタート、1965年12月に完結。シリーズ中9番は1966年に録音されDECCAでの2回目録音となる。ED2レーベルが初出となる。1961年に名盤の誉れ高い、ウィーン・フィルとの第9番(発売当時は第5番とクレジット)を録音。圧倒的に素晴らしい演奏を見せつけ成功させている。それに引き続き、ロンドン交響楽団とともに、現行の楽譜出版が行われた1961年から僅か2年後の1963年に全集録音を開始し、同年に第8番、64年に第7番、65年に第5番と第6番、そして66年に第1番から第4番までを録音し、同年さらに第9番の再録音を行い、ドヴォルザーク交響曲全集を一人で同一オケと完成させた世界で最初の指揮者となったのである。DECCAの名録音も相まって、代表的なドヴォルザーク交響曲全集の一つとして、長い間高く評価され続けてきた。1961年のウィーン・フィルとの第9番の成功を機と捉えたDECCA首脳陣がすぐさまケルテスに全曲録音をオファーしたのも充分に頷ける。しかしオケはウィーンpo.ではなく、当時P.モントゥーが首席指揮者(1961-1964)を務めていたロンドンso.。いかなDECCAでもウィーンpo.をそこまで独占出来ずやむを得ない選択だったと思われる。然もP.モントゥーは頻繁に米国を往来していて忙しい。ましてスラヴ作品であるドヴォルザーク全集録音を請け負うはずもなかった。結果ケルテス/ロンドンso.との全集録音という一大プロジェクトが始まった。時は1962年、DECCAのステレオ録音は安定期に入り、量産体制も整い、誰もがステレオLPを購入できる時期になったばかり。DECCAとしてはこのプロジェクトに大いに期待を懸けたはずである。ケルテスはロンドンso.をうまく掌握し、P.モントゥーでは不可能だったスラブ系交響曲の全集を完成させた。この全集はその後30年以上ドヴォルザーク録音のベストセラーを記録し、今以って不動の人気を保っている。全集録音途上である1965年、ケルテスはついにロンドンso.のシェフの座に付いた。モントゥーが1964年7月に亡くなったことによる。誰の目にも妥当な就任であった。これだけ高音質なドヴォルザークのシリーズは他に見当たらない。それだけでなく、ロンドンso.を振って普遍的なドヴォルザーク交響曲のスタイルを打ち立てた。いわゆる完全なスラヴ的な録音はこの録音以降主役の座から落ちてしまい、Supraphonではステレオによる全集録音は長年録音する指揮者が現れなかった。この当たり前のように良しとされていたドヴォルザークも本物ということだ。造形はすっきりとしているが、どこかに忘郷を感じさせる情感がある。ケルテスはハンガリー人であり、スラヴの感覚を理解できる指揮者であったことも幸いしているだろう。DECCAで最初のステレオ録音となったクーベリックの1956年と比較すると、遅めのテンポのゆったりとしたスタイルで丁寧な印象。早いテンポでスリリングなクーベリックからみるとケルテスは悠然とした穏やかなスタイルで個性が出ている。

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