商品コード:1341-030[DECCA] ウィーン・フィルハーモニーQt. / シューベルト:弦楽四重奏曲14番「死と乙女」, 10番
商品コード: 1341-030
商品詳細:SXL、特にED1がある時期に室内楽の録音は極端に少なく、一部の団体、ウェラーQt.、ウィーンOct.等が独占的に録音していた。このウィーンフィルハーモニーQt.は数こそ少ないが、ボスコフスキーを中心としたウィーンpo.のメンバーにより作られた団体で、今となっては貴重。SXLで唯一の「死と乙女」である(大デッカ中溝)。つまり、「死と乙女」を最高音質で聴こうとするならこれ。表現力は完璧。シューベルトの光と影を自在に操り、尚、エンターテイメント性すら有する名演。聴く方のテンションも上がる。ウィーン・フィルハーモニーQt.は当時ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターを務めていたヴィリー・ボスコフスキー(1939 – 1970)によりウィーンpo.の首席奏者たちで結成された弦楽四重奏団である。これはワルター・バリリがリーダーだったバリリQt.のバリリが1961年右腕の故障により引退したため、リーダーにヴィリー・ボスコフスキーが入れ替えられたバリリQt.の後継団体である。リーダー以外の3人はバリリQt.のメンバーである。第2Vn:オットー・シュトラッサー、Va:ルドルフ・シュトレンク、Vc:エマヌエル・ブラベッツ(録音時にはロベルト・シャイヴァインに変更)である。活動はワルター・バリリ退団後の1961~1971年である。リーダー交代を機に名称をバリリQt.→ウィーン・フィルハーモニーQt.に変更した。1971年に後から入ったヨーゼフ・シヴォーがウィーン・フィルハーモニーを退団したことで解散となった。最初の録音であるモーツァルトの弦楽四重奏曲20/22番は好評で迎えられ、特にステレオのSXL番号は大変な高額LPとなっている。その後はシューベルト作品が2~3枚続くが、これはその中の1枚である。余白には弦楽四重奏曲10番Op.125-1が入る。10年程度の存続期間に5~6枚程度の録音しかない為、現在では人気は高い。完全なウィーン風味でしかも落ち着いた音質で聴くシューベルトはモーツァルトにも負けないプレゼンスを提供してくれる。シューベルト:「死と乙女」の録音は多いが、このウィーン・フィルハーモニーQt.による演奏は何もかもが完璧で最高ランクの演奏だろう。
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