商品コード:1342-023b[DECCA] G.ショルティ指揮/ R.シュトラウス:1幕の歌劇「サロメ」(全曲)
商品コード: 1342-023b
商品詳細:1962年の初出。当時、,「ニーベルングの指環」制作中で多忙を極めていたショルティが入れたR.シュトラウス:1幕の歌劇「サロメ」(全曲)。R.シュトラウスは1幕の劇としている為、「楽劇」とすることもあるが、ワーグナーの「楽劇」とは性質が異なる。台本はオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」を基に、ヘートヴィヒ・ラハマンが独訳したもの。前奏なしの4場構成となっていて、第4場の「サロメの踊り(7つのヴェールの踊り)」が有名で単独での録音も多い。サロメの物語は元々『新約聖書』の挿話であるが、オスカー・ワイルドの戯曲になる頃には預言者の生首に少女が接吻するという世紀末芸術に変容している。シュトラウスが交響詩の作曲を通じて培った極彩色の管弦楽法により、濃厚な官能的表現が繰り広げられる。さほど長い作品ではないが、表題役のサロメは他の出演者に比べて比重がかなり大きく、ほとんど舞台上に居続けで歌うこととなる。舞台では長いソロ・ダンスを踊らなければならない。これらのことから、サロメの表題役はドイツ・オペラきっての難役とも言われる。ここでは「サロメ」役をビルギット・ニルソンがはまり役となり、生々しい妖艶な歌でこなしている。やや強靭すぎると言えなくもない。ジャケット写真からもその様子が窺える。「ニーベルングの指環」と同じくジョン・カルショウのプロデュースで行われた。当時のショルティはカルショウにこき使われたとも言えるが、その過酷な状況を乗り越えたからこその名声だったのだろう。R.シュトラウスはワーグナーの後、ドイツ・オペラに新しい風を吹き込んだ19~20世紀にかけてドイツ最大の作曲家。数あるオペラの中でも、「ばらの騎士」と並ぶ初期の傑作。イタリア・オペラとはまったく性格を異にし、「新約聖書」のユダヤ王ヘデロにまつわる話。シュトラウスが得手としていた管弦楽が随所に生きた、ドラマチックな一幕オペラ。「指環」でノウハウを身につけたショルティの安定した演出が快い。ED1はほとんど入荷ない希少プレス。
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