商品コード:1342-007p[COLUMBIA] A.クリュイタンス指揮/ ショスタコーヴィチ:交響曲11番「1905年」
商品コード: 1342-007p
商品詳細:ショスタコーヴィチと親交のあったクリュイタンスによる、作曲者立ち会いのもとの録音。ショスタコーヴィチは全15曲の交響曲を残した。この11番は「1905年」と副題があるが1957年の作品。第1次革命と呼ばれる1905年1月の「血の日曜日事件」を標題にしている。ずしりと来る重みと、作品が持つ強いメッセージが全面に押し出されてくる。クリュイタンスだからなしえた静かだが強力なインパクトを持つ演奏!革命の契機となった1月の「血の日曜日事件」はその凄惨な様子と死者への哀悼、そして来るべき勝利への長大な交響詩となって描かれることとなった。 第1楽章「王宮広場」、第2楽章「1月9日」、第3楽章「永遠の追憶」、第4楽章「警鐘」の4つの楽章からなる「血の日曜日事件」は時の皇帝ニコラス2世が宮殿にデモ行進に参加した14万人に市民に向かって、軍は一斉射撃を行い3000人を虐殺。ロシア革命の契機となった。ロシアの血生臭い事件の中でも特別に凄惨な事件である。第2楽章に殺戮の模様が描かれる。オケが唸り金管が炸裂する。3楽章はレクイエムのような沈痛な葬送行進曲となっている。ショスタコーヴィチらしい一大スペクタクルの絵巻物のような作品。クリュイタンスという、事件とは直接関係のない第3者の目を通して描かれた演奏が逆にリアリズムを感じさせる。緩・急・緩・急が交互に訪れる第2楽章以外は全体的には静かな曲である。この録音がフランスでの初録音となった。ステレオテイクもあったらしいがLPはモノラルのみで発売された。クリュイタンスにしては早めのテンポで鋭角的に鋭く切り込んだ歴史的な怪演である。
A.クリュイタンスの在庫一覧へ