商品コード:1342-005[VSM] W.シュヒター指揮/ ワーグナー:ローエングリン(全曲)
商品コード: 1342-005
商品詳細:これは殆ど知られていない1953年7月ドイツ・ハンブルクでモノラル録音された歌劇「ローエングリン」(全曲)。EMIグループとしての録音なのでまず英国His Master's Voiceから1953年に4枚組の箱で発売されている。指揮はヴィルヘルム・シュヒター。ほぼドイツだけで活躍した古い時代の指揮者なので国際的な名声が有るとは言えないが、1959年から1962年までNHK交響楽団の常任指揮者として日本にもいた時期があり、日本では比較的知られた指揮者である。卓抜したオーケストラ・トレーナーとして知られNHK交響楽団のレベルを格段に引き上げたらしい。ヴィルヘルム・シュヒター(1911-1974)は、ボンに生まれる。ケルン音楽院でヘルマン・アーベントロートに指揮を学んだ後、アーヘンやハンブルク、ベルリンなどドイツ国内で活動した。第二次世界大戦後、北西ドイツ放送交響楽団、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者となり、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など各地への客演も行った。SP期からドイツ・スタイルの伝統を守ってきた巨匠の一人。ブランデンブルク協奏曲の古い録音もある。当時からかなり斬新なアイデアを取り入れていたのがわかる。1957年のカラヤンとベルリンpo.の来日公演に副指揮者として同行し、仙台公演のみ体調不良(とされる)のカラヤンの代わりを務めてドヴォルザークやストラヴィンスキー等を振った。日本との繋がりは深い。英Columbiaにもフィルハーモニアo.とのいくつかの録音がある。厳格なリハーサルで知られるシュヒターらしい重厚で律儀な演奏であり、ワーグナーの全曲録音は珍しい。古き良きドイツを彷彿とさせる演奏!
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