商品コード:1343-058[ARION] J.&O.デルフィーノ(pf) / ドヴォルザーク:スラヴ舞曲全集(4手Pfによる)
商品コード: 1343-058
商品詳細:ドヴォルザークのスラヴ舞曲集はすっかり管弦楽作品として定着しているが、元々ピアノ連弾のために書かれた曲である。作曲者自身によって全曲が管弦楽編曲された。何れも8曲からなる第1集Op.46と第2集Op.72の16曲が存在する。作曲の経緯はブラームスの『ハンガリー舞曲集』の成功を受けて、出版を担当したジムロック社が、ドヴォルザークにもこうした舞曲集の作曲を要望した。それに応えて1878年3月から5月にかけて作曲されたのが、8曲からなる「スラヴ舞曲集」(第1集)Op.46である。最初にブラームスの『ハンガリー舞曲集』と同様にピアノ連弾曲集として出版され、直ちに人気を博した。ドヴォルザークは同年4月には管弦楽編曲に着手しており、8月に全8曲の編曲が完成した。これも同年のうちに出版され、たちまち世界中のオーケストラのレパートリーとなった。管弦楽版は第1、3、4番が1878年5月16日にプラハでアドルフ・チェフの指揮により行われている。第1集が成功した為、ジムロック社は次なる舞曲集の作曲を早くからドヴォルザークに要望していた。ドヴォルザークは既に作曲家としての名声を確立し、次々と大作を手掛けつつあり、また前作を凌ぐものを書くことは難しいと思っていて、その作曲には当初は消極的だった。しかし、1886年6月になって突然創作意欲が湧き、1ヶ月でピアノ連弾版の全8曲を完成した。これが『スラヴ舞曲集』第2集 Op.72である。弦楽編曲も同年11月から翌1887年1月にかけて行われ、両版ともそれぞれの完成の年に出版された。管弦楽版は第1、2、7番が1887年1月6日にプラハでドヴォルザーク自身の指揮により行われている。特に第2番は管弦楽版が時折TV番組やCMにも取り上げられるなど、有名である。第1集からの通し番号で呼ばれることが多い為、第2集は順に第9番から第16番となる。これら管弦楽版はドヴォルザークが国際的にブレイクした切っ掛けとなった作品であるらしい。残念なことに近年オリジナルである連弾録音はメッキリ少ない。1960年代にA.ブレンデル、W.クリーン(pf)がVOXに、M.ベロフ、J.P.コラール(pf)がEMIに入れた程度しか録音がないのが現状である。ここで演奏のジャクリーヌ・デルフィーノはフランス・トゥーロン生まれ。パリ音楽院でマグダ・タリアフェロに師事、ザルツブルクのモーツァルアルテウムでディプロマを取得。夫のオットー・デルフィーノはヴェネズエラ・カラカスの生まれ。地元でゲルティ・ハースに師事。ウィーン・アカデミーで研鑽を積む。その後パリに来て、クリスティアーヌ・セナールに学ぶ。二人はパリで結婚し、夫婦ピアノ・デュオとして活動を開始。ARIONにシューマンの連弾作品を録音しデビューした(ARN 236 005・2枚組)。これは彼らの第2弾となる録音と思われる。デルフィーノ・デュオは有名ではないが、これまで親族によるピアノ・デュオによる録音はなかったようで、ぴったり息の合った良いピアノ・デュオ録音である。ピアノの音も良く、べたつかず音離れが良いスタイルは飽きることなく原曲の良さを聴かせてくれる。
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