商品コード:1343-047[HMV] S.ボド指揮/ フォーレ:管弦楽作品集/ペレアスとメリザンド, ドリー 他
商品コード: 1343-047
商品詳細:フォーレの管弦楽作品3曲を収録。但しこのLPでフォーレ自身の管弦楽曲は「マスクとベルガマスク」Op.112だけである。「ペレアスとメリザンド 」は元々劇付随音楽として作曲された。オーケストレーションについては弟子のシャルル・ケクランに委ねた。このときフォーレはケクランに対し、細かく指示を与えている。劇付随音楽は1893年にパリで初演された。1900年秋にかけて、フォーレは劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」~5曲を選んで組曲「ペレアスとメリザンド 」Op.80を編曲している。組曲 はフォーレの手によるがケクランのオーケストレーションを基に使っているので組曲は純粋なフォーレ作曲とはいえず、シャルル・ケクランによる組曲「ペレアスとメリザンド 」としている。Op.80はこの組曲「ペレアスとメリザンド 」にだけ付される作品番号である。5曲の内3曲目の「メリザンドの歌」はソプラノあるいはメゾ・ソプラノ独唱による「王の3人の盲目の娘たち」という歌が入る。その為声楽入りであるこの3曲目を外した4曲構成版での演奏が多い。管弦楽LPで出された場合は大抵、4曲版が用いられる。当LPも4曲版である。ドビュッシーは歌劇「ペレアスとメリザンド 」を作曲している。ドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド 」はフォーレの劇付随音楽「ペレアスとメリザンド 」の初演に遅れること4年後の1902年である。2曲目の組曲「ドリー」Op.56はよく知られたピアノ連弾のための6曲からなる組曲。タイトルの「ドリー」というのは友人の娘、エレーヌの愛称である。1898年に初演したコルトーの手によるピアノ独奏版が発表されたが、フォーレ自身は管弦楽版の編曲は行っていない。1906年にはアンリ・ラボーによる管弦楽編曲版が出版され、原曲に加え編曲版も有名になっている。管弦楽で演奏される「ドリー」はアンリ・ラボー版であり、ここでもそうである。3曲目の「マスクとベルガマスク」Op.112は8曲からなる舞台音楽として発表された。ポール・ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』を元に、ルネ・フォーショワが舞台劇として編纂。フォーレは上記の楽曲の中から、4曲を抜き出して、管弦楽組曲に編曲している。今日では「マスクとベルガマスク」といえば組曲を指す。ご存じのようにフォーレはサロン音楽の作曲家であり、オケに関しては得意ではない。その為、フォーレの管弦楽作品集を制作する場合、このような編曲が多くなる点は否めない。 セルジュ・ボド(1927-)はフランス・マルセイユ生まれの指揮者。ポール・トルトゥリエは叔父に当たる。パリ音楽院で和声法と指揮法のクラスで首席となった後、ラムルー管弦楽団の打楽器奏者として音楽活動に入る。また国内の放送局で作曲家として活動を始め、ルイ・マルやジャック=イヴ・クストーらの映像作品の作曲を担当した。指揮者としては1959年に活動を開始し、1962年にはヘルベルト・フォン・カラヤンの代役としてミラノ・スカラ座でドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」を指揮して、一躍名を馳せる。長年にわたってエクサン・プロヴァンス音楽祭の常連指揮者としても成功を収めてきた。また、創設間もないパリ管弦楽団のアシスタント指揮者を務めた。1969年~1987年までリヨン国立管弦楽団の芸術監督を、2001年~2006年の末までプラハ交響楽団の首席指揮者を務めた。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とはオネゲルの交響曲全集や、ドビュッシー管弦楽曲集の録音を残している。一般には、ベルリオーズ以降の近代フランス音楽の専門家と思われがちだが、ベートーヴェンやブラームスも得意としている。様々なレーベルに録音がありLe Club Français Du Disqueにもある。
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