商品コード:1343-002p[DECCA] E.アンセルメ指揮/ ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)
商品コード: 1343-002p
商品詳細:アンセルメはモノラル最初期からDECCAには欠かせないスター指揮者である。DECCAが目指している音質の方向性と、アンセルメのスタイルが一致しているからに違いない。それはステレオ期になっても変わらない。HMVやCOLUMBIAの音楽性とは相反するシャープなスピード感のある演奏でなければ、このレーベルの良さを体現できない。遥かモノラル期から、その颯爽としたムダな音のない指揮は、今もって新鮮。数多いアンセルメの録音の中でも「火の鳥」は代表作と言ってよい傑作録音。1955年と1963年の2回のバレエ音楽「火の鳥」が有名だがこの組曲版が1946年の最初の録音である。その後1950年10月には組曲版をジュネーヴでモノラル録音しており、何度も録音を重ねたアンセルメの定番曲であった。同年「ペトルーシュカ」全曲のSP録音もあった。1946年という早い時期にストラヴィンスキー作品の先陣を切った録音はひとえにアンセルメとストラヴィンスキーの古い親交があったからで、ディアギレフにアンセルメを紹介したのはストラヴィンスキーであった。モントゥーの後任を探していたディアギレフにとってはまさに渡りに舟で、彼は1915年のロシア・バレエ団(バレエ・リュス)によるジュネーヴ公演の指揮者としてアンセルメを指名した。ディアギレフは、アンセルメをアメリカ公演の指揮者としても指名し、ついに専属指揮者とした。この録音はアンセルメとオケのスイス・ロマンドがロンドン公演を行った際にロンドンのキングスウェイホールでSP録音された世界初の組曲録音と思われる。アンセルメのロシア物、特にストラヴィンスキーへの造詣の深さはこの時期に端を発しており、オーソリティと断言してもようだろう。この古いSP音源からでも「火の鳥」が持つ先見性と豊かな色彩感がタップリと伝わってくる。1950年代のモノラル録音と同等の音質!
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