商品コード:1344-063[ORIOLE] レーヴェングートQt./ ハイドン:弦楽四重奏曲76番「五度」, 74番「騎士」
商品コード: 1344-063
商品詳細:英国ORIOLE Recordsは、EURODISCの英国出口。オリジナルはEURODISC:70008 KK/S 70 009 KKで1961年頃発売されている。ETERNAからも1966年頃820 478でも出ていた(モノのみ)。EURODISCも含めて、ステレオの入荷はほとんどなし。レーヴェングートQt.は1960年前期まではDGGに籍があり、ARCHIVEにPierre Vachon/Nicolas-Marie Dalayracの現代曲2曲を入れてDGGを去っている。1962年からVOXと契約して専属となる。これはそのDGGとVOXの隙間である1年程度の間にEURODISCとPHILIPS(フランク,ブラームス)に録音した中の一つで唯一のEURODISC録音となった。ハイドンは1958年頃DGGに弦楽四重奏曲67番「ひばり」を録音していた。これが彼らの最後のハイドンとなった。遠くまで透けて見渡せるようなクリアーさで、なおかつ、濃厚な味わいはきちんと残っている。ハイドンと言えども、これ程の演奏で聴かされると、もはや曲云々よりも、高い次元の音楽を聴いているように感じる。全てが理想的な究極の演奏に脱帽!レーヴェングートQt.は1929年パリで結成された古い団体で第1Vn:アルフレッド・レーヴェングート、第2Vn:モーリス・フューリ、Va:ロジェ・ロッシュ、Vc:ピエール・バッスーの4人が発足メンバーである。アルフレッド・レーヴェングートは1983年に亡くなるまでリーダーを務めた。結成当初作曲家のデュカスの指導を受けてデビューし、SP期から録音がある。1950年には米国デビューも果たした。その際米ALLEGROにモーツァルト:SQ14/16番を録音している。1950年代初期にDGGに数点の録音を行った。ドビュッシー/ラヴェルは今もって人気が高い。1958年第2Vn:ジャック・ゴコフスキーに交代。1960年代に入り、弟のVc:ロジェ・レーヴェングートに交代。1962年からVOXに録音を開始した。この録音ではアルフレッド・レーヴェングー/ジャック・ゴコフスキー/ロジェ・ロッシュ/ロジェ・レーヴェングートとなっており、創設当時から2人が交代した時期であった。とはいえ演奏は新鮮であり、胸に迫る緊迫感と、落ち着いた情感が混在したSP時代風の味わいである。決っして弦をかき鳴らすうるさい音は出さない。それどころかひっそりと抑えた表情で語られる古風で潤いのある質感はもはや1960年以降には求められない性質の演奏である。フランスの団体らしい香りさえ漂う美学が咲き誇る。4人ともニコロ・アマティの古楽器を使っている。EURODISCは表面隆起の危険因子を持つプレスなのでお勧めできない。このORIOLE盤は安心できるが相当に希少!ORIOLEからはモノラル/ステレオが1963年頃同時に発売された。
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