商品コード:1344-051[Club Français] R.G.カジエ, A.フランソワ(ob) E.ボド(E-hr) 他/ ベートーヴェン:Ob三重奏曲, 木管六重奏曲
商品コード: 1344-051
商品詳細:ベートーヴェンのカタログの中で埋もれてしまっている感のある、管楽のトリオと六重奏曲である。当たり前だが、ヴァイオリンもピアノも入らない。名人芸を披露する場ではないし、かと言って弦楽四重奏のような同質の楽器によるアンサンブルの妙も無い。こうなると余程の機会がない限り耳にすることはないだろう。しかし、聴いてみれば分かる。耳は正直である。例えばテレマンが演奏者に喜びを与えるような曲を書いたのと同じく、ベートーヴェンのこの曲も、演奏者の、ひいては聴く者の愉悦を引き出してくれる。フランス人の管楽アンサンブルは良い。Ob三重奏曲 ハ長調Op.87はオーボエ×2とイングリッシュ・ホルンのためのトリオ作品。この曲は1794年に書かれた4楽章形式で、ベートーヴェン自身の手で3本のチェロのための三重奏曲に編曲されている。この曲は存命中から人気があったらしい。現在ではサクソフォーン3重奏、フルート三重奏曲など様々な楽器用に編曲され演奏されている。美しい旋律のカンタービレの第3楽章と躍動的なメヌエットの第4楽章の軽快なロンド形式など管楽作品の中でも親しめる作品となっている。木管六重奏曲 変ホ長調Op.71はクラリネット、ホルン、ファゴット各2管のための六重奏曲。4楽章構成のこの作品は1796年頃の成立であるが、ちょうどこの時期にウィーンにやって来たクラリネットの名手ヨーゼフ・ベーア(1770-1819)が、クラリネット表現に関してベートーヴェンに大きな影響を与えたことで成立した作品。ベーアは1790年代になってもハルモニームジーク(管楽八重奏)が人気を博し続けていたエッティンゲン=ヴァラーシュタイン公の宮廷楽団員を務めていた人物であり、管楽アンサンブルに関して様々なアドヴァイスをベートーヴェンにもたらしたと考えられる。ベートーヴェンはこの時期に管楽器のための作品をたくさん書いている。
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