商品コード:1344-034[COLUMBIA] イタリアQt. / シューマン:弦楽四重奏曲3番, ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための3つの小品(全3曲)
商品コード: 1344-034
商品詳細:Columbia時代のイタリアQt.の珍録音。いかにもドイツ・ロマン的な作品であるシューマンだが、このようにラテン的に料理されると、とても親しく聴ける。シューマンにつきものの病的に屈折した精神が、心を開放したかのようにさえ感じる。こういったタイプのシューマンは聴いたことがない。しかし、'70年代に入ってからの、ただ表情をきれいに整えただけの演奏とは一線を画する。B面の半分を使ったストラヴィンスキーも面白い。イタリアQt.は1945年イタリア・カプリでデビューし、1980年の解散まで35年にわたって活躍した人気カルテット。元来は「新イタリア四重奏団」(Nuovo Quartetto Italiano)と名乗っていたが、1951年から「新」 "Nuovo" を名称から落とした。実はヴィオラのみが2度交代してる。リオネッロ・フォルツァンティ(1945年 - 1947年)→ピエロ・ファルッリ(1947年 - 1977年)→ディーノ・アショッラ(1977年 - 1980年)。LP録音時代の大半がピエロ・ファルッリであり、ステレオ後期になってディーノ・アショッラに変わる。モノラル期は全てピエロ・ファルッリで安定していた。1951~1954年頃がDECCA時代、1953~1960年までが英COLUMBIA時代である。1966年頃PHILIPSに移籍する、その間にわずかながらConcert Hallにも録音がある。時代を通じてあまり大きな変化を出さな団体であるが、PHILIPSとそれ以前では大きく異なる。特に英COLUMBIA時代こそ、彼らの黄金期といえる。1950年代当時からこれほど歌う団体は殆どなく、その歌謡性からイタリアを代表する団体であった。特にシューマンのようなドイツ系作品はドイツ他西側の団体とは大きく異なる抒情性が強く感じられ、ブラームスもそうだがイタリアの団体によるドイツ系作品の完成度の高さと音楽性は目を見張るものがある。シューマンの弦楽四重奏曲は苦手と感じられる方にこそ聴いて欲しい、イタリアQt.によるシューマン!B面のストラヴィンスキーの小品は録音が少ない珍品であり、なかなか楽しめる演奏。
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