商品コード:1345-056[NONESUCH] J.リフキン(pf) / ジョプリン:ラグタイム集Vol.1~3(完結・全24曲)
商品コード: 1345-056
商品詳細:スコット・ジョプリン( 1868-1917)はアメリカ合衆国・テキサス州生まれのアフリカ系アメリカ人の作曲家、ピアノ演奏家。ラグタイムで有名な演奏家・作曲家であり、「ラグタイム王」(King of Ragtime)と呼ばれている。両親ともにアフリカ系アメリカ人。早くから音楽的才能が現れ、バンジョーを上手くこなした。両親は彼の才能を伸ばすことに力を貸し、特に母は生活費を削ってピアノを買い与えた。この時代の黒人は教育の機会が与えられず、仕事も限られていたので、「何か自分の身を助ける才能があれば」と願ったのだと考えられる。1876年にはJulius Weissの指導で音楽を習う。1895年、クラシック音楽のピアニスト・作曲家としての人生を歩みたいと願い、黒人のためのジョージ・R・スミス大学で学ぶ。彼はヨーロッパのクラシック音楽とアフリカ系アメリカ人のハーモニーとリズムを結びつける音楽を追求していた。これは後日、音楽ジャンル『ラグ』として認知されるようになった。1899年頃から1914年まで15年間にわたって多くのラグを作曲した。1902年に代表作『ジ・エンターテイナー The Entertainer』を作曲、1903年にオペラ『ゲスト・オブ・オナー(名誉ある客) A Guest of Honor』を作曲したが、このオペラは失われて現存しない。彼の存命中、版権から得られる収入はあったが、重要な作曲家としては認知されず、1970年代になってようやくその音楽が見直された。きっかけはアカデミー賞7部門受賞1973年公開の映画「スティング]にジョプリンの曲が使われてたことによる。映画監督ジョージ・ロイ・ヒルが以前耳にしたまさに、リフキン演奏のこの1970年発売LP盤(Vol.1)だった。いずれにしてもこのリフキンの演奏LPがビルボード誌のトップを飾ったことが、長年忘れられていたスコット・ジョプリンの再評価につながった。映画「スティング]は音楽部門でアカデミー賞を得た。これと前後してピアノ演奏によるレコードが次々と登場し、多くは全米のクラシック音楽セールスで上位に入った。現代ではセントルイスでは彼が2年間住んでいた家が "Scott Joplin State" という博物館になっており、6ドル払うと見学出来るようになっている。ピアノのジョシュア・リフキン(1944-)はニューヨーク生まれ。指揮者、ピアニスト、音楽学者である。現在はボストン大学の音楽教授である。学者としてはルネサンスから20世紀までの作曲家に関する研究を発表している。リフキンは、バッハの合唱作品のほとんどが1つの合唱節につき1人の歌手で歌われているという理論でクラシック音楽家の間で知られている。バッハの声楽曲を独自の理論で指揮した録音で知られるが、何といってもリフキンを有名にしたのは1970年代にノンサッチ・レコードでスコット・ジョプリンの作品のアルバム3枚を録音し、ラグタイムの復活に貢献したことである。多彩な才能を持つ音楽学者なのである。リフキンがジョプリンの作品を録音しなければ、映画「スティング」が世に出たかも解からず、黒人作曲家スコット・ジョプリンの存在は埋もれたままだったかもしれない。今ではすっかりクラシック音楽の仲間入りを果たした「ラグ」という音楽はこうして世に出た。唯一無二の感慨深いエポック・メイキングなLPである。3枚で完結。勿論英国プレスなら申し分ない。
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