商品コード:1345-053nb[DECCA] R.リッチ(vn)/ Vn協奏曲/メンデルスゾーン, ブルッフ
商品コード: 1345-053nb
商品詳細:SXL 2006がステレオ(非常に高価)。ステレオが始まった'58年プレスなので、モノラルは、成熟した完成度の高い音が聴ける。リッチの音は、冒頭から張りとツヤがあり、DECCAの看板ヴァイオリニストは伊達ではなかったと感じさせる。今となっては、ごく普通のタイトルだが、これが発売された当時の価格を今に換算すると高額。ナイーブで品の良いメンデルスゾーン。颯爽と風を切るブルッフ。どちらも懐かしさと切ない青春の1コマを回想するような気分!2曲とも1957年のR.リッチによる初回録音。1978年にVOXに再録音している。ルッジェーロ・リッチ(1918- 2012)は米国・カリフォルニア州サンブルーノで、イタリア系移民の家庭に生まれた。1928年に僅か10歳でヴィエニャフスキやヴュータンの作品を演奏してサンフランシスコで公式デビューを飾る。翌年にはメンデルスゾーンの協奏曲を演奏して、オーケストラと初共演を行った後、カーネギー・ホールにおけるデビューでも大成功を収めている。1930年代にベルリンに留学して、ゲオルク・クーレンカンプ他に入門、アドルフ・ブッシュ以降のドイツのヴァイオリン演奏様式を習得した。1947年にパガニーニの「24のカプリース」の最初の録音を行った事で神童として知られるようになる。この「24のカプリース」が英国DECCAへの初録音で、1950年代後期に米DECCAに移籍するまで英DECCAに在籍し、多くの古典派、ロマン派の協奏曲やVnソナタを録音している。米DECCAに移ってからも大いに活躍したが、やはり英国DECCA時代がリッチの黄金期であったことは間違いがない。大胆なほど艶やかに歌う演奏こそ持ち味だった。
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