商品コード:1345-052[DECCA] W.クロツィンガー(vn)/ ヴィヴァルディ:四季(全4曲)
商品コード: 1345-052
商品詳細:ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内o.といえば1951年3月に録音されたバルヒェットとのヴィヴァルディ:四季が代表作で一世を風靡した録音であった。ベストセラーLPとして1950年代を代表する大ヒット作であった。ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内o.はその後1958年(Vn:クロツィンガー)、1973年(Vn:クルカ)と2度再録音を行っている。しかし今もってミュンヒンガーの「四季」といえばバルヒェットとの初回録音が思い浮かぶほどの強烈な印象を残した録音であった。今回は2回目の録音となった1958年盤についてとなる。モノラルがLXT 5519、ステレオはSXL 2019(ED1レーベル)で発売され、特にステレオはステレオ・オーディオファイルプレスとして高額である。イ・ムジチも2回目録音をモノラル/ステレオでF.アーヨのソロで1959年4~5月に行い、こちらも世界中でベストセラーLPとなったステレオ録音である。ステレオ録音としてはミュンヒンガーの方が先に録音され世に出たが、イ・ムジチは1951年のミュンヒンガーの初回モノラル録音を超える空前のブームとなり日本でも「四季」ブームが席巻した。これはミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内o.の2回目録音のモノラル盤でVnソロはヴェルナー・クロツィンガーである。純イタリア風のF.アーヨの明るい音色とは正反対の理性的できりりとしまったクロツィンガーのソロも一つの美学といえるだろう。当時はF.アーヨの旋風の影に隠れたクロツィンガーの「四季」であるが、今改めて聴いてみると、なかなか素晴らしいソロであることに気付く。当時の大衆はイタリア風に熱狂したが音楽の質という点においては全くの同格であるといえる。澄んだ美しい音色である何より品が良い。バルヒェットのパワーとはまた別の魅力があることは確か。今回モノラルだが音質はモノラル・オーディオファイルプレスといえるほどのクオリティを持つ。元々の録音のクオリティが高いからモノラル/ステレオ何方もそれなりの良さを発揮するLPである。残念ながら1973年の3回目録音は2回目より更に注目されず、クルカの良さも伝わり切らなかった印象がある。初回と2回目はソリストの個性が際立つ良い録音といえる。ヴェルナー・クロッツィンガー(1926 - 2009)は1956年来日時のシュトゥットガルト室内o.のVn奏者であった。以下はそのときのメンバーである。--第1ヴァイオリン: ヴェルナー・クロツィンガー、アドルフ・マンドウ、リタ・ルーフ、フランシーヌ・ギニャール。第2ヴァイオリン :ヨハン・グラフ・ツボー、マグダレーヌ・ハース・ベルコウ、ヘラ・クーン、エリカ・ヴィンター。ヴィオラ:フォルクマー・アツォーネ、フリッツ・ヴィトマイヤー、ウルリッヒ・コッホ。チェロ:ジークフリート・バルヒェット、ヴォルフガング・シュヴェープシュ、ルドルフ・ミュラー。コントラバス :ヴィルヘルム・ノセック。恐らく当時のコンサート・マスターであったと思われる。この「四季」以外にソロとなる録音は出ていない。従ってバルヒェットのようなフリーのソリストではなかったと思われる。録音はドイツ・シュトゥットガルトではなく、スイス・ジュネーヴに出向いての録音であった。
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