商品コード:1345-048[DECCA] W.バックハウス(pf)/ ベートーヴェン:Pf協奏曲全集・バラセット(全5曲)
商品コード: 1345-048
商品詳細:バックハウスのベートーヴェン:ピアノ協奏曲の初回モノラル録音に関しては計画的に行われた録音ではなかったようである。何より1番の録音がない。1950年9月にベームとの3番。1951年5月にクレメンス・クラウスと4番が録音され1952年5月にクレメンス・クラウスと2番。1953年にクレメンス・クラウスと5番。何故最初のベーム指揮で通さなかったのか? 何故1番を録音しなかったのか?など疑問が残る録音なのである。しかし1950年代初頭という時期は全集というものに対する価値観は1960年代以降とは異なるだろう。そう考えると、バックハウス、クレメンス・クラウス、ウィーン・フィルという組み合わせは当時では当たり前でも今では限られた黄金期だけのものである。録音もモノラル・オーディオファイルプレスと呼べる高音質録音であった。時は移りハンス・シュミット・イッセルシュテット(1900 - 1973)はベルリン生まれで、北ドイツ放送交響楽団の創立者として名高い指揮者である。1951年頃からロンドンpo.なども客演をDECCAに録音していた。1971年まで北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者を務めながらDECCAへの録音も行っていた中で、DECCAでは最初のステレオによるベートーヴェン交響曲全集とPf協奏曲全集をイッセルシュテットに託した。ピアノはバックハウスで、1959年から始まったPf協奏曲録音では既に75歳と高齢であったが、初回モノラル録音の成功により、2回目で完全な全集録音に抜擢された。バックハウスの年齢を考えてPf協奏曲録音を先に回したと思われる。1960年までの約2年でとPf協奏曲の全5曲を録音し、モノラル/ステレオで発売された。ステレオはSXLシリーズとして好評を博した。勿論同時にモノラルも3番以外は発売された。ステレオはSXL番号なので1枚当たり2万円はくだらない高額LPである。揃えるには相当に高額になる。モノラルはその数分の1の価格で入手できる。今回当社ではモノラル盤をバラセットにして纏めた。ここで注意点は3番のみモノラル盤には12"がないことが判明した。英国盤の3番はBR 3038(10"・モノラル)/SXL 2190(12"・ステレオ) で発売された。1/2番は1枚のカップリングで出た。4番、5番は12"×1枚ずつである。従ってモノラルで揃えると10"×1枚と12"×3枚という形で全曲が揃うことになる。今回3番のBR 3038の代わりにドイツ盤の10"・LW 50195を入れたセットとした。ステレオよりずっと安価に揃うモノラル盤全集をお楽しみいただければ幸いである。モノラルも十分に良い音質である。プロデューサーはイッセルシュテットの息子であるErik Smithが務めた。
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