商品コード:1345-040[DECCA] J.マルティノン指揮/ J.シュトラウス2世:美しく青きドナウ(デゾルミエール編)
商品コード: 1345-040
商品詳細:ジャン・マルティノン(1910-1976)の激レアDECCA録音。1955年にモノラル録音され、翌'56年にLXTで発売。彼のDECCA初録音は1951年リンパニーとのサン・サーンス:協奏曲2番。その後1960年までDECCAに在籍し、「悲愴」や「ジゼル」等の名演を残した。この録音はプレスが少なかった。2作品ともバレエ編曲で、「美しく青きドナウ」はデゾルミエールの編曲、「ウィリアム・テル」は作中のバレエ音楽の抜粋という構成。マルティノンはDECCAに十数枚のLPを残し、1961年頃RCAに移籍、忘れられた。A面の「美しく青きドナウ」はデゾルミエールがバレエ音楽に編曲したバレエ「美しく青きドナウ」である。これが通常の演奏とは全く異なる気分で完全に別曲になっている。「美しく青きドナウ」は第二のオーストリア国歌と言われるほど有名な、ヨハン・シュトラウス2世作のウィンナ・ワルツ。しかしロジェ・デゾルミエール(1898- 1963)がこの名作をバレエ曲に編曲していたことはあまり知られていない。作曲家としても活躍したデゾルミエールはショパンのル・シルフィードの独自編曲などでも知られる編曲の天才でもあった。しかしクラシック業界では何故かデゾルミエールの編曲を昔から取り上げない傾向があった。マルティノンはこの異端扱いのデゾルミエール編バレエ音楽「美しく青きドナウ」をしっかり演奏している。正直オリジナルのワルツ「美しく青きドナウ」とは随分違った印象に仕上がっている点は確かである。ワルツが持つ要素を取り入れてるが、手を入れ過ぎた印象は否めない。それが録音が少ない理由だろう。尚タイトルは英語圏なのにフランス語で「Le Beau Danube」と記載している。英語圏なら「At The Beautiful Blue Danube」とすべき所を「Le Beau Danube」と表記したのはデゾルミエール編である点を強調したからだろう。B面は有名なオペラ「ウィリアム・テル」~バレエ音楽の3曲(第1幕に1曲と第3幕に2曲)を抜粋演奏したものでA面のような編曲ではない。マルティノンのDECCA録音は1951年から1960年の9年間である。
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