商品コード:1345-039[DECCA] J.マルティノン指揮 ラロ:ナムーナ第1, 2組曲
商品コード: 1345-039
商品詳細:エドゥアール・ラロ(1823-1892)はバスク系スペイン人(祖父の代まで)として仏に生まれる。「ナムーナ」は元々バレエ曲で、プロローグと2幕からなる、古代ギリシャを舞台にした物語。1879年にオペラ座の総裁に就任した作曲家ヴォーコルベイユ(Auguste-Edouard Vaucorbeil 1821年 - 1884年)からの依頼で1881年11月から1882年2月までの4ヶ月間で作曲された。初演は、オペラ座にて1882年3月6日に、シャルル・ニュイッテルの台本、リュシアン・プティパの振付、リタ・サンガッリ、ルイ・メラントの主役により行われた。初演当時、まだ19歳だったドビュッシーは『ナムーナ』を「色彩とリズムの最高傑作」と高く評価し、あまりに夢中になりすぎて劇場で騒ぎを起こした為、退場処分となっている。しかし、バレエ自体は成功せず、主役がラロの音楽を嫌ったこともあり、わずか15回の公演の後、演目から外されてしまっている。後に作曲者自身により3種の管弦楽組曲になり、当盤では第1・2組曲を収録。管弦楽曲としても良く出来ている。管楽器を前面に出したプレリュードから、弦のピッツィカートを多用するセレナーデ、穏やかなテーマ、陽気なファイナル。LXTの音も良い。決定盤!全3幕・23曲からなるバレエ音楽「ナムーナ」の録音はこれまで入荷がない。ジャン・マルティノン(1910- 1976)はフランス・リヨン生まれの指揮者。ヴァンサン・ダンディ、アルベール・ルーセルに作曲、シャルル・ミュンシュとロジェ・デゾルミエールに指揮を師事。パリ音楽院管弦楽団、ボルドー交響楽団などを客演の後に1951年-1957年コンセール・ラムルーo.の首席指揮者を務めた。1958年からはフリーランス。その後、1963年にはシカゴ交響楽団の音楽監督となるが、オーケストラとの相性は決して良くなかった。1968年からはフランス国立放送管弦楽団の音楽監督に就任し、フランス指揮界における重鎮として活躍したが、1976年3月1日、66歳という熟年期に他界した。DECCA、PHILIPS、ERATO、EMI、RCA、VOX、URANIA、Concert Hall Society、DGGとDECCA以降多くのレーベルに録音を行ったが、やはりDECCA時代が黄金期であったことは間違いない。録音ではフランスものの評価が高く、手兵のフランス国立管弦楽団を指揮したドビュッシーの管弦楽曲全集、サン=サーンスの交響曲全集、ベルリオーズの「幻想交響曲」、ラヴェル管弦楽曲全集(パリ管弦楽団)などが特に有名である。ナムーナのようなマイナー作品はマルティノンのはまり役と言えそうである。天性のリズム感と卓越したと色彩感で描き出したバレエ組曲「ナムーナ」はこの曲が隠れた名作である事を嫌でも認識させる。モノラル録音の為か埋もれてしまった印象だが、フランス系管弦楽作品にはまだまだ良いものが眠っている。
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