商品コード:1345-038[DECCA] A.ヴォルフ指揮/ G.シャルパンティエ:イタリアの印象(全5曲)
商品コード: 1345-038
商品詳細:1957年発売のオリジナル。DECCAも'50年代後半に入るとフランス音楽にも力を入れ、フランスで録音するようになる。ギュスターヴ・シャルパンティエ の「イタリアの印象」は1890年に完成した5曲から成るオーケストラのための組曲。1891年パリで初演。ギュスターヴ・シャルパンティエ(1860-1956)は、フランスのオペラ作曲家、指揮者、台本作家。1881年にパリ音楽院に入学。ジュール・マスネに作曲を師事し、1887年にカンタータ《ディドー》(Didon )でローマ大賞を受賞。ローマ滞在中に交響詩《イタリアの印象》(Impressions d'Italie )を作曲し、オペラ《ルイーズ》(Louise )の台本作成と作曲にも着手した。《ルイーズ》は1900年2月2日にアンドレ・メサジェの指揮で初演され、オペラ=コミック座で20世紀で最初に上演された新作オペラとなった。この作品はたちまち成功を収め、世界各地で演奏されるようになり、ギュスターヴ・シャルパンティエの名を広めた。1902年にシャルパンティエはミミ・パンソン音楽院(Conservatoire Populaire Mimi Pinson)を開設し、パリの職業婦人に無料で芸術教育を行おうとした。しかしながら作曲家としては不毛になっていた。《ルイーズ》の続編《ジュリアン》は、1913年の初演では《ルイーズ》ほどの大成功を収めず、すぐに忘れられた。シャルパンティエは、その後ほとんど作曲しなくなった。1900年にレジオンドヌール勲章を授与され、その後1930年にコマンドゥール、1950年にグラントフィシエを授与されている。1956年にパリでシャルパンティエは95歳の天寿を全うした。パリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬されている。組曲「イタリアの印象」は 1887年-1890年作曲、1913年改訂されたオペラ以外の代表作である。フランス=ロマン派の最後の人とされる。リリシズムにあふれたパリジャン的感覚は作品の随所に生きており、フランス人が懐かしさを感じる音楽。録音はLXTらしく、ダイナミックレンジも大きい。モノラルの真骨頂を味わえる。フランスバロック期のマルカントワーヌ・シャルパンティエ( 1643 - 1704)とは別人。指揮者アルベール・ヴォルフ(1884- 1970)はパリに生まれる。両親はオランダ人。パリ音楽院に学び、1909年にストラスブールで指揮者としてデビュー。オペラ=コミック座の合唱監督、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の指揮者を経て、1921年にオペラ=コミック座の首席指揮者となる。1928年から1934年までコンセール・ラムルーの首席指揮者、1934年から1940年までコンセール・パドルーの首席指揮者、音楽監督を歴任。戦後もオペラ=コミック座やパリ・オペラ座を舞台に活躍した。定期的にデンマーク放送交響楽団にも客演を重ねていた。1935年にルーセルの交響曲第4番を初演し、同じ作曲家の交響曲第3番やラロのノルウェー狂詩曲を初録音したことでも知られる。また作曲家としてもオペラを中心にいくつかの作品を残している。決して有名な指揮者ではないが1950年代のDECCAに意外なほど多くの録音を残している。フランス・オペラなどのDEECA初演も多い(カルメンなど)。これぞアルベール・ヴォルフの本領発揮と言えそうな内容。
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