商品コード:1346-054[VSM] G.プーレ(vn)/ Récital Gérard Poulet, /ベートーヴェン, モーツァルト, ドビュッシー 他
商品コード: 1346-054
商品詳細:2枚組。1979年頃の録音。CLUB ISAMBERTというパリの病院関係のトップ達の集りのようで、おそらく医療関係の慈善用のチャリティー録音の一つだろう。Vnのプーレはそういった活動に積極的だったようで、バッハとモーツァルトの協奏曲もPhilipsで同様の活動のために録音していた。彼のベートーヴェンはやや細身だが清潔な佇まいと温かい気持ちが反映された素晴らしい演奏で、ズスケのそれと通じる所がある。極めてレア!レーベルのHors Commerceは通常の取引外を意味する。発売はLa Voix De Son MaîtreだがClub Isambertという医療関係の慈善用のチャリティー・レコードを監修する団体のマークが付くレーベルでレコード番号もISA **という特殊番号になる。レーベルはLa Voix De Son Maîtreとは限らずPHILIPSの場合もある。実際プーレのモーツァルト/バッハの協奏曲集はPHILIPS:6833 226で出ている。プーレはやはり2枚組のベートーヴェン:Vn協奏曲Op.61,三重協奏曲Op.56が入るチャリティー用LPも出している。中でもこのISA 80だけがVnソナタ集であり、人気が高い。ジェラール・プーレ(1938-)はヴァイオリニストだったガストン・プーレ(REMINGTON)の息子として、1938年バイヨンヌ生れた。11歳でパリ音楽院入学。2年で首席で卒業。18歳で伊・パガニーニ・コンクールで優勝という天才的ソリスト。1970年代フランスで最も活躍したヴァイオリン奏者の一人だろう。B.ヴェルレ(cemb)と共演したモーツァルトの初期Vnソナタ集で一躍知られるようになった。ヘンリク・シェリングの愛弟子としても知られ、国際的なキャリアを築いた。そして数多くの国際コンクールの審査員に招聘されている。2005年4月から2009年3月まで東京芸術大学の客員・招聘教授、2010年4月からは昭和音楽大学の客員教授を務めている。プーレの特徴は美音とデリカシーのかたまりのような穏やかな表情だろう。密度が高く滑らかな音色は稀な存在である。バッハやモーツァルトでその美音をいかんなく発揮するが、パンチに欠ける節があり解かる人にしか分からいない傾向が強い。1979年録音ではあるが、その時期としては最高ランクの演奏であり、何といっても美音を活かした前のめりとも言える大胆な演奏が魅力的である。表情は落ち着いていて上手いヴァイオリン奏者である。
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