商品コード:1346-051[VSM] メロスEns.メンバー/ Cl五重奏曲/ブラームス, レーガー
商品コード: 1346-051
商品詳細:1964年のロンドン録音。名演の多くがモノラル期にあるが、ステレオによる高音質+内容という点で逸品。D.ペイエのClの音色が、この録音の最大の武器と言える。ブラームスの演奏も、'50年代の濃密な名人芸的スタイルから、アンサンブル重視、さっぱりとした表現へと移行しつつあった'60年代後半。ストレートな表現のメロスEns.は、新鮮さで受け入れられた。今から見ると、一つの過渡期だが、その時代の流れを作った演奏には、力が宿る。仏プレス、超オーディオ・ファイル。メロス・アンサンブルは1950年に、クラリネットのジェルヴァーズ・ド・ペイエ、ヴィオラのセシル・アーロノヴィッツ、フルートのリチャード・アデニー、チェロのテレンス・ウィールらロンドン交響楽団などの首席奏者たちを中心に結成された室内合奏団。弦楽器5人、管楽器5人、ハープ1人、ピアノ1人から成るこの12人のアンサンブルは、八重奏、弦楽五重奏、管楽五重奏、弦楽四重奏など様々なスタイルの室内楽演奏に対応しており、時には外部からも演奏家を招くなどして、柔軟で広大なレパートリーを獲得していて、英国のウィーン八重奏団とも言える団体であった。1955年からはアンサンブルのリーダーをエマニュエル・ハーウィッツが務めL'OISEAU LYRE、EMI等に多くの録音を行った。しかし1971年、ハーウィッツがエオリアン四重奏団のリーダーに迎えられ、他に2人が脱退、更に1973年にはヴァイオリンのアイヴァー・マクマホンが亡くなるとグループの輝かしい活動も終わりを告げることとなる。しかし2年後には残されたメンバー8人を中心にして活動を再開し、1980年代まで演奏を続けることとなる。結成当初の12人のメンバーは以下の通り--・リチャード・アデニー(フルート)、・ピーター・グレーム(オーボエ)、・ジェルヴァーズ・ド・ペイエ(クラリネット)、・ウィリアム・ウォーターハウス(ファゴット)、・ニール・ソンダース(ホルン)、・エマニュエル・ハーウィッツ(ヴァイオリン)、・アイヴァー・マクマホン(ヴァイオリン)、・セシル・アーロノヴィッツ(ヴィオラ)、・テレンス・ウィール(チェロ)、・エイドリアン・ビアス(コントラバス)、・オシアン・エリス(ハープ)、・ラマー・クラウソン(ピアノ)。但しウィーン八重奏団と決定的に異なる点は、ピアノを擁する団体であった為、より多くの室内楽に対しゲストなしで対応出来た点である。ブラームスの傑作室内楽であるCl五重奏曲Op.115は当然ながらメロスEnsも録音していた。ウィーン風ではないが、同等に清冽であり清涼感漂う見事な演奏である。通常クラリネット奏者が、どこかの弦楽四重奏団と共演するケースが大半だが、メロスEns.はクラリネットも含まれた団体であり、その融合と一体感は共演とは異なる次元であり、混然一体となって流れる音楽は魅力的である。余白の5分程度のトラックにマックス・レーガーのCl五重奏曲Op.146~2楽章が収録。おまけとしてはうれしい内容。こちらも名曲!
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