商品コード:1346-048n[ETERNA] K.ザンデルリング指揮/ マーラー:交響曲10番(クック補筆完成版)
商品コード: 1346-048n
商品詳細:2回目のマーラー新全集で、ザンデルリングには9/10番が任された。どちらも1979年の録音で、全集の中でも初期にあたる為、黒盤が存在する。LP2枚に、ゆったりたっぷりと、実に芳醇な音を聴かせてくれる。1980年代初頭とは思えない豊かな響きは、この曲の新たな可能性に挑んでいるようにさえ聴こえる。DGGで聴くザンデルリングとはまるで別人のような、シャープでスタイリッシュな演奏。これがETERNAレーベルの力?!10番ではゴルトシュミットの改訂を含んだ デリック・クック第3稿第1版を使用しているがそれに加え、ザンデルリング自身による第4・5楽章の大幅な改訂が加えられているらしい。マーラーの交響曲第10番は未完成の交響曲である。マーラーは1910年に本作の作曲を開始したが、翌1911年、死去により完成させることができなかった。楽譜は第1楽章がほぼ浄書に近い段階で、他の楽章は大まかなスケッチがなされた状態で残された。国際マーラー協会は第1楽章のみを「全集版」として収録・出版しており、これに基づいて第1楽章のみ単独で演奏されることが多かったが、第二次世界大戦後、補筆によって数種の全曲完成版が作られている。中でもイギリスの音楽学者デリック・クックによるものが広く受け容れられており、補筆完成版の演奏機会が近年増加傾向にある。マーラーは略式総譜を全5楽章の最後まで書いており、そのうち第1楽章と第2楽章(スケルツォ)については一応のオーケストレーションを施した総譜の草稿を作り終えていた。クック版の他カーペンター版、クルシェネク版、フィーラー版、マゼッティ版、バルシャイ版、ガムゾウ版、スカルピーニ版(ピアノ連弾版)などの複数の補筆版が存在する。ザンデルリングは1960年 - 1977年に音楽監督を務めたベルリンso.を振って録音。このオケは1925年に設立された旧東べルリンの市民オーケストラである。以前のブリュトナー管弦楽団から生まれ変わったもので、1952年にクルト・ザンデルリングの下で、東ベルリンにおいて市の機関として再設立された経緯がある。 当初はヘルマン・ヒルデブラントが音楽監督を務めた。ザンデルリングの後任は1977年には、ギュンター・ヘルビッヒである(1977-1983)。ザンデルリングのオケといって差し支えない団体である。現在ではベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と呼ばれる。旧東べルリンにおける歌劇場付きのオケがベルリン・シュターツカペレである。よくこなれたスムースで渋く暗調な音色が特徴。
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