商品コード:1346-018[DECCA] B.ブリテン指揮/ モーツァルト:交響曲38番K.504「プラハ」, シューベルト:交響曲8番「未完成」
商品コード: 1346-018
商品詳細:このSXL 6539は、小デッカがオリジナルとなるレア盤。片面はシューベルトの「未完成」で、これも興味を引くが、38番でブリテン以上の演奏をする指揮者は、正直言って、ステレオでは思い浮かばない。それ程、完璧な理想像が彫り上げられる。この38番は一つのリファレンスとなる。何もいじる所のない完成型!理解が進むほど凄さが解かる。作曲家であるベンジャミン・ブリテン(1913-1976)はモーツァルトを振らせても弾かせても(ピアノ協)彼程の理解者はいないのではと思えるほどで、これを脅かす存在は、あと2、3点ぐらいしか思い浮かばない。何もかもがぴったりくる。風が囁くようなトゥッティにもしびれる。賛同いただける方が多いと思う。この録音はスネイプ・モルティングスと呼ばれる、英国のサフォーク州スネイプにあるアルデ川のほとりにある音楽施設。オールドバラから8キロ程離れた田園地帯スネイプにあり、木とレンガで建てられた古いモールトハウスをそのまま改装した824席のコンサートホールである。英国随一の音響効果を持つらしい。毎年恒例のオールドバラ フェスティバルの主要会場の一つであるコンサート ホールでよく知られている。これも1970年と1971年のオールドバラ・フェスティバルでの録音。これまでもブリテンは指揮者としてモーツァルトを録音しているが、どの曲も評価は非常に高い。それは自身が作曲家であることが大きく関係しているだろう。出しゃばらず、控えめで謙虚な演奏は1968年の同音楽祭での交響曲40番と基本変わらない。拍子抜けするほど抑えた演奏は賛否両論が出そうだが、これがブリテンの考えるモーツァルトの交響曲のあるべき姿という事だ。それでいて高い格調を保っている点が指揮者ブリテンの姿といえる。やりすぎよりはむしろ足りない方がより好ましいという英国紳士らしい志向である。シューベルト「未完成」も収録された。弱音の美しさは類を見ない。これらはDECCAスタジオの録音よりライブ感を感じる録音になっていて、スネイプ・モルティングスの音響の良さがよく解かる録音である。ブリテンはオールドバラ音楽祭の常連指揮者であリ、1968年5月には交響曲40番とセレナータ・ノットゥルナK.239(SXL 6372)、1970年7月/9月には交響曲第38番、ピアノ協奏曲20/27番(ピアノ:カーゾン)、また1971年には交響曲第25/29番(SXL 6879)の録音があり、どれもDECCAからリリースされ人気が高い。ブリテン自身の弾き振りで1956年6月ピアノ協奏曲第12番がモノラル録音され10"で発売されている。ピアニスト、ブリテンが聴ける素晴らしい10"であった。オールドバラ音楽祭でのブリテン録音は聴かずとも買いで間違いのない優れものである!2曲ともこれがスネイプ・モルティングスでの初録音であると思われる。ロンドンではなく、田園地帯というロケーションが英国らしい。
ブリテンの在庫一覧へ
