商品コード:1346-014p[CAPITOL] N.ミルシテイン(vn) / バッハ:無伴奏ソナタとパルティータ全集-2/B.1003, 1004
商品コード: 1346-014p
商品詳細:ミルシテイン最初の無伴奏全曲録音。弦の音色をそのまま映し出す演奏。2回目のDGG録音と異なり、ミルシテインが50歳での録音で気力・エネルギーが充満している。最高ランクの名演の一つと言って間違いない。何より美しい音色に魅了される。2回目の録音は約20年後の1973年頃で大きく異なる。多くのヴァイオリニストが年齢とともに落ち着き、枯れて行く。ミルシテインとて例外ではない。ナタン・ミルシテイン(1904-1992)はウクライナ・オデッサ(オデーサ)生まれのユダヤ系ヴァイオリニスト。英語読みではネイサン・ミルスタインとなるが、当社ではナタン・ミルシテインで統一している。20世紀の傑出したヴァイオリニストの一人に数えられている。11歳のときレオポルト・アウアーの招きでペテルブルク音楽院に入学、アウアーのロシア時代の最後の弟子の一人となる。ロシア革命により1917年にアウアーがノルウェーに脱出してしまうと、キエフに戻り、ウラジミール・ホロヴィッツと知り合い、意気投合、しばしば共演するようになり、1925年には西ヨーロッパでの演奏旅行も一緒に行った。この頃にはウジェーヌ・イザイの門も叩いている。1929年にレオポルド・ストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団によりアメリカ・デビュー。ついにニューヨークに居を構えるが、度々ヨーロッパで演奏旅行に取り組んだ。1942年にアメリカ合衆国の市民権を取得。フランコ・ベルギー楽派の優美な演奏スタイルでその美しい音色から「ヴァイオリンの貴公子」と称される。初回CAPITOLの無伴奏は今や伝説となりつつある名演で高額であり入手は困難。それに比べ2回目録音はプレスが多く、希少ではない。初回録音は情熱的であるとともに格調の高さ、懐の深さも持ち併せており、高次元のポリフォニックな構築性が強く感じられる。音質も素晴らしく、ミルシテイン自身の内面がそのまま音に乗った録音であろう。多くの方がバッハ:無伴奏のトップに挙げる録音であり、筆者も異論はない。2曲のみ先行発売あり。フランス盤はパテプレスなので特に音質が良い。
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