商品コード:1346-012[L'OISEAU LYRE] D.デュプレ(gamb)/ バッハ:3つのGambソナタ(全3曲)
商品コード: 1346-012
商品詳細:1950年代~モノラルで発売されたチェロを使ったガンバ・ソナタの録音はあった。しかしヴィオラ・ダ・ガンバを使っての演奏は'50年代当時は、ARCHIVでヴェンツィンガーが録音をしていた程度で、多くはなかった。それだけヴィオラ・ダ・ガンバという楽器は当時からメジャーな楽器とは言えない状況であった。時代考証がしっかりなされたガンバ演奏は多くはなかったのである。1958年にL'OISEAU LYREから発売されたこの録音はチェンバロにCembの英国きっての音楽学者であるサーストン・ダート博士が関与し、きちんとした時代考証のもとに行われたヴィオラ・ダ・ガンバによる本格的な録音であった。ライナーノーツもダート博士自身が書いている。当盤は1970年代に入って初めて発売されたステレオオリジナルと思われる。デズモンド・デュプレ(1916– 1974)はロンドン生まれのリュート奏者、ギタリスト、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。20世紀の古楽復興における著名な人物であった。彼は1946年から王立音楽大学で音楽を学び、アイヴァー・ジェイムズにチェロ、ハーバート・ハウエルズに和声を学んでいる。最初の活動は、ボイド・ニール・オーケストラでのギタリストおよびチェロ奏者としての活動であった。1948年にアルフレッド・デラーとデュオを結成。1950年HMVは、デラーとの数多くの録音の初期のものをリリースした。その録音でデュプレはギターでデラーの伴奏をした。デラーと同様に、デュプレはより本格的な演奏スタイルに強い関心を持っていた。ギターでリュートのレパートリーを演奏し続ける代わりに、独学でリュートを学び、その後のデラーとの演奏は主にリュートで行われ、1951年のウィグモア・ホールでのデビューもその一つである。デュプレはリュート協会の初代会長であり、1956年から1973年までその職を務めた。英国きってのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として認められた。この録音は英国で初めて録音されたヴィオラ・ダ・ガンバを使用したソナタ録音となり、1958年にモノラル(OL 50161)がリリースされ1970年頃になって初めてステレオがOLS 157でリリースされた。ステレオを希望される方は、このOLS 157が初出となる。楽器についての表記はない。ソロをとるのが難しいこの楽器を上手く操り、きっちりメロディーを楽器のくすんだ音色に乗せて表現している。時代的にも先駆的な録音であった。
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