商品コード:1347-034n[MELODIYA] A.リュビモフ(pf) V.ズヴェレフ(fl) V.ポポフ(fg)/ ベートーヴェン:室内楽曲集
商品コード: 1347-034n
商品詳細:ベートーヴェンの滅多に演奏されない珍しい室内楽を集めたLP。A面のPf・Fl・Fgのための三重奏曲 WoO.37は元々チェンバロ、フルート、ファゴットのためのトリオ作品として1786年頃作曲された。ベートーヴェンは管楽器とチェンバロ(ピアノ)のための室内楽作品を幾つか創作している。中でも有名な曲はピアノと管楽のための五重奏曲Op.16であるが、ピアノ三重奏曲 第4番Op.11「街の歌」も元々はピアノ、クラリネット、チェロのための作品であり、後に通常のピアノ・トリオとして演奏されるようになった。ベートーヴェンは様々な楽器の組み合わせの室内楽を作曲していて、ほぼ演奏されない曲は意外なほど多い。中でもWoO.37はベートーヴェンらしさが溢れた佳作である。B面先頭の六重奏曲Op.81bは2本のホルンと弦楽四重奏のための室内楽。1795年頃に作曲されたベートーヴェン初期の作品であるが、出版年が1810年と遅い為、作品番号順では中期から後期の作品にあたる「81b」という番号が与えられている。ホルン2本と弦楽四重奏という編成はディヴェルティメントやセレナーデのような娯楽目的の室内楽の趣きは少なく、かといって同じベートーヴェンの弦楽四重奏曲のような緊密さ、緻密さは見られない。あくまでもホルンの響きを楽しむ曲となっている。ホルンの難所が楽譜に散見されるホルン奏者にとっての難曲である。B面最後の「3つのエクヴァーレ」は4本のトロンボーンのための葬儀用作品である。エクヴァーレとはラテン語で「イコール」であり、古くは「同じ声/楽器で演奏される作品の意味であるが、この時代のオーストリアでは「複数のトロンボーンで演奏される葬儀用の作品」を指していた。1812年旅先のリンツで書かれいる。誰かの葬儀用に作曲したと思われるが不明である。但しこの曲は1827年3月29日ベートーヴェン自身の葬列でも演奏された。これら3曲に関連はないが、滅多に演奏されないマイナー室内楽という共通点がある。余程のベートーヴェンのファンでないと興味が湧かない3曲かもしれないが、珍曲を知るという点において良く出来たLP。
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