商品コード:1347-032n[MELODIYA] R.バルシャイ指揮/ ベートーヴェン:交響曲3番「英雄」
商品コード: 1347-032n
商品詳細:ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は旧ソ連のラビンスカヤ生まれの指揮者でヴィオラ奏者。1943年にモスクワ音楽院へ入学してヴァイオリンをツァイトン、ヴィオラをボリソフスキーに師事した。在学中に弦楽四重奏の演奏に夢中になったバルシャイはヴィオラ奏者として音楽家活動を開始、ボロディン弦楽四重奏団とチャイコフスキー弦楽四重奏団の創設メンバーとなり、ボロディンQt.には1953年まで所属してヴィオラを担当。1949年にはブダペストで開催された世界青年学生フェスティバルで最高名誉賞を受賞している。その後バルシャイは、レニングラード音楽院で名教師イリヤ・ムーシンに指揮を学び、1955年、モスクワ室内管弦楽団を創設して指揮者としての活動をスタートした。1976年にイスラエルへ亡命するまで20年近くモスクワ室内管弦楽団を率いて多くの録音をMELODIYAに残した。当時旧ソ連にはバロック作品を演奏できる室内管弦楽団が無く、バルシャイはその先駆的指揮者となった。1993年には久し振りにロシアに帰り、ロシア・ナショナル管弦楽団を指揮してベートーヴェンのミサ・ソレムニスを演奏している。亡命後は多くの西側オケの指揮を行った。2010年11月2日にスイスのバーゼルにて86歳で死去した。指揮者としては多くのモーツァルトやバロック作品を録音したが、1969~1973年にベートーヴェン:交響曲も1-8番もステレオ録音している(9番の未録音)。これは1971年に録音された交響曲3/4番を収めた2枚組LPである。3番が1枚を超えて1枚と2枚目の片面の半分を使う為やむなく2枚組となっている。その為単売は存在しない。自身が創設したモスクワ室内管弦楽団での演奏である為オケのスケールは小振りかと思われたが、そうは感じさせないスケールを持った演奏である。しかし、レニングラードpo.のような昔ながらのパワーで押すタイプではない。あっさりと、しかし味わのあるステレオ期の演奏である。クレジットなしで聴いたらロシアのオケとは解からない国際的感性である。過度な表情付けを排し流れを重視した自然体のやや大人しいベートーヴェンである。3番は特にゆったりしたテンポで進められ、第4楽章は2枚目まで食い込む時間の掛け方である。穏やかでゆっくりした優しい「英雄」交響曲が何とも個性的である。入荷は少ない!
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