商品コード:1347-026n[MELODIYA] V.カミショフ(pf) / バッハ:イタリア協奏曲, リスト:スペイン狂詩曲 他
商品コード: 1347-026n
商品詳細:故佐藤泰一氏の「ロシアピアニズム」の中でも「凄腕のピアニスト」の項に出てくるヴァレリー・カミショフ(1943年生まれ)。6歳でモスクワの大ホールでコンサートを行い、1962年第二回チャイコフスキー・コンクール5位。1968年エリザベート王妃コンクール2位という強豪。フリエールの高弟でイグムノフ一派である。日本での知名度こそ無いが一度聴いたら忘れないピアニストだろう。グリンカをライフワークのように研究しLP5枚で全集化した。しかし彼が1976年頃入れたバッハ:シャコンヌの入ったLPを聴いた方は(多くはないはずだが)腰を抜かしたに違いない。それまでの巨匠たちとは全く異なるアプローチで攻略の難しいこの大作をアッと言わせる鮮やかな演奏で弾き抜けた。一度でもこの快感を知ってしまうともう後戻りはできない、今まで輝いて見えた多くの高額ピアノLPが突然音を立てて崩れ始める。知らない方がよかったと後悔しても後の祭り。そして2枚目のバッハ(イタリア協奏曲)が現れた。こちらはさらに早い時期の録音と思われる。シャコンヌほどの衝撃はないものの確かに「カミショフ・スパイス」がかかっている。これは1950年代後期のグールド以来のエポック・メイキングではあるまいか。バッハはこれ1曲で、A面は高難度で知られるリスト:スペイン狂詩曲。こうなると彼の本領は発揮される。目もくらむ人間技の限界が難なく目の前に現れる。B面は得意のプロコフィエフのオンパレード。バッハが前菜だったことがわかる。ロシアの体操選手のような人間の限界に挑む一人のピアニストの記録がこのLPの本質である。
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