商品コード:1347-023n[MELODIYA] D.シャフラン(vc)A.ギンズブルグ(pf) / ベートーヴェン:Vcソナタ全集(5曲)
商品コード: 1347-023n
商品詳細:シャフランは最初、ゼッキとモノラル期録音(ソナタ3番のみ)があり、これは2度目のもの。しかし、この2度目のステレオの方が圧倒的にプレスが少ない。シャフランは2度目の方が自由奔放に独自の歌を唄う。テンポを自由に操り、自己の世界を展開させる。一頭抜きん出た名手のみが持ち得る唄がある。A.ギンスブルグは、1960年のコンクール入賞者であることしか分からないが、彼のピアノのサポートが非常に良く、シャフランを自在に弾かせ、今までの演奏スタイルを根底から覆す。目から鱗のベートーヴェン!シャフランのLPの中でも特に希少なタイトル!ダニール・シャフラン(1923- 1997)はペトログラード生まれのチェロ奏者。レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェリストであった父からチェロを学び、11歳の時にはチャイコフスキーの《ロココの主題による変奏曲》でオーケストラとの共演を果たしている。そして14歳の時に、全ソ連コンクールで優勝し、1630年製のアントニオ・アマティを贈られ、生涯その楽器を演奏し続けた。4歳下にロストロポーヴィチがいた。早くから西側へ出て名声を得たロストロポーヴィチに比べ、シャフランは1960年、米国でのカーネギーホールが西側へのデビューであった。しかしロストロポーヴィチに比べ西側録音は非常に少ない。アントン・ギンスブルグと共演したベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集は1971年モスクワでステレオ録音された。そのアマティは通常よりサイズが小さめだったらしいが全くそうとは感じさせない重量感のある温かい音色で歌うように弾かれたベートーヴェン:Vcソナタは、ライバルと言われたロストロポーヴィチの有名な録音とは全く異なる演奏である。スケールが大きく、その歌謡性こそがシャフランの特徴である。歌うような演奏とは正にこれである。然も格調の高さは特筆される。全体は暗調な音色で支配され、表情は抑えて引き締まりピアノとのバランスは見事という他ない。機敏であり音を垂れ流す部分は微塵もない鋭敏な演奏である。唯一無二の才能を感じさせる本物の名演!10万円を超える価格も頷ける。
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