商品コード:1347-020[PHILIPS] 内田光子(pf) / モーツァルト:Pfソナタ11番「トルコ行進曲付」K.331 他
商品コード: 1347-020
商品詳細:1983年~87年にかけて録音された全集の一枚。1982年にロンドンのウィグモア・ホールで行われた、ソナタ全曲演奏会の成功を受けて企画されたもので、平行して協奏曲の録音も行われた。'80年代のフィリップスは、オランダプレス、日本プレス、輸入メタル原盤による日本プレス、中身がオランダプレスの日本盤と、タイトルによって多くのバリエーションがあるが、オランダプレスであれば間違いはないだろう。高度な知性による完璧なモーツァルトだ。内田光子(1948年熱海市生まれ)の名前を国際的に押し上げたのがジェフリー・テイト/イギリス室内o.と共演したモーツァルト:Pf協奏曲集であった。1-4番と複数台作品を除く21曲の協奏曲とコンサート・ロンド1曲(K.382)。1985年10月~1990年2月にデジタル録音された。近年ではクリーヴランドを弾き振りした全集が注目されているようだがこれが最初の録音。2011年にはグラミー賞を受賞した。しかし協奏曲以前に1983年10月~87年7月まで4年間にモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集を既に録音していて評価は高かった。実はその録音の前の1982年の5月~6月にかけてロンドンで行なわれたモーツァルトのピアノ・ソナタ連続演奏会の大成功を受けて録音が開始されたという事である。この全曲の録音は1989年のグラモフォン誌のレコード・オブ・ジ・イヤー賞を受賞した。プレスは少なかったらしくレア・デジタルと言ってよい。ハスキルのような透明感のある少し滲んだ太い音を出す。表情はどこまでも奥ゆかしい。そのあたりが今までの欧米のピアニストと比べて独自色を出せたのだろう。確かに個性的な演奏である。日本人的な情緒も感じられる。指揮のテイトは正反対にガンガンと進行、そのギャップが何故か合っている。デジタル期でありながら濃厚な情感とロマンティックな抒情性をきちんと出せるピアニストは希少だろう。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会にてイギリス・デビュー。1972年に拠点をロンドンに移す。ヨーロッパを中心に活動するが、1970年代は不遇の時代であった。本人は「私は日本の音楽大学を出ていなかったから…」と当時を振り返っていた。日本では演奏会を開くことすら出来なかった為の渡英だったのかもしれない。EU理事会対外・政治軍事総局長であるロバート・クーパーと結婚している。1980年代以降世界のUchidaとなり、国際的な活躍を見せたが、現在は一切の国際コンクール審査員を断り続けている。ソナタ全集は全7枚で完結だが希少!
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