商品コード:1347-019[RCA] B.グッドマン(cl) ボストンQt./ モーツァルト:Cl協奏曲K.622, Cl五重奏曲K.581
商品コード: 1347-019
商品詳細:ベニー・グッドマン(1909 - 1986)といえばスウィング・ジャズの代表的存在として、米国を代表するシカゴ生まれのクラリネット奏者。1955年には前半生を描いた映画『ベニイ・グッドマン物語』が公開され、日本でも度々TVで放映されたので米国の有名なジャズ奏者として知られているはずである。シカゴでフランツ・シェップからクラリネットの手ほどきを受けデビューした。クラシック音楽の分野でも活躍したが録音は少なく、1956年に米国マサチューセッツ州ストックブリッジで行われたバークシャー音楽祭でのモノラル録音が代表作といえる。また、当時の現代作曲家バルトークとも親交があり、グッドマンに献呈された『ヴァイオリンとクラリネットとピアノのためのコントラスツ』は、作曲者及び同時に献呈を受けたヴァイオリニストのシゲティとの録音が残されている。他にもコープランドが彼のためにクラリネット協奏曲を作曲したほか、バーンスタインとも共演している。ジャズで名声を得た後にクラシックを手掛けるにあたり、イギリスのクラリネット奏者レジナルド・ケルから改めて奏法のレッスンを受けた。この録音はグッドマンが47歳の時であり、協奏曲ではシャルル・ミュンシュが指揮を執った。クラシック作品を演奏するに当たり、しっかり学び直したところがプロ中のプロたる由縁だろう。モーツァルトの2曲ではジャズの手法は持ち込まず、純粋に純クラシックの手法に則り真摯な演奏に取り組んでいる。そうはいってもやはりグッドマンのクセのようなものが顔を覗かせ、個性を主張する。録音は1956年7月米国で毎年行われるタングルウッド音楽祭(ジャケット表記はバークシャー音楽祭)での録音。この音楽祭では室内楽、合唱、ミュージカル、現代音楽、ジャズ、ポップ・ミュージックなど、様々なジャンルのコンサートが数多く行われる。開催期間はクラシック音楽祭が6月~7月、ジャズ・フェスティバルが8月~9月にかけてである。小澤征爾はこの音楽祭に参加して名声を確立し、後に音楽監督を務めた。タングルウッドのある一帯はバークシャー地方と呼ばれており、1950年代はバークシャー音楽祭の名称が一般的であった。両者は同一のものである。1994年に、小澤征爾のこれまでの功績を称え、セイジ・オザワ・ホールが建てられた。タングルウッド音楽祭のレジデンス・オーケストラはボストン交響楽団である。ジャズとクラシック何方も演目にあるタングルウッド音楽祭はベニー・グッドマンにとって申し分のない舞台であったと思われる。目立ってなんぼの世界から協調が求められるクラシックは大きく異なる。しかし一流の奏者は分野が違えど一流である。最高の名演とはいえなくとも、高水準な演奏であることは間違いない。
グッドマンの在庫一覧へ
